上海インターナショナル・サーキットでの今季最終戦、中国GPに、ヤルノ・トゥルーリはF1ルーキードライバーたちと同じ状況で臨むことになりそうだ。トゥルーリは昨年、シーズンの3戦を残してルノーを離脱し、最後の2戦である日本とブラジルではトヨタから出走したものの、中国では走っていないのだ。
つまり金曜のプラクティスでトゥルーリはまずサーキットを覚えなければならないのだが、当人いわく、それ自体は大きな問題にはならないという。
「最初の金曜のセッションは、みんなは分かっているトラックで僕だけ自分のラインを探すことになりちょっと変な感じがするだろうが、僕だってF1にきて最初のシーズンにそんなことは山ほど経験してきている。何の影響もないどころか、いつもよりちょっとばかり余計に面白い週末になる。だいたい10ラップも走ればラインに慣れる、そんなものだろう」
一方のラルフ・シューマッハーは、中国GPでのエキサイティングなシーズンの幕引きを楽しみにしているという。
昨年のラルフは、アメリカGPでアクシデントにより負傷し、中国GPが復帰戦となった。同レースではリタイアという結果に終わったのだが、それでも彼はここが競い合いを楽しめるコースであることが分かったという。
「去年の中国GPは僕にとって3カ月休んだ後での復帰戦だったから、いろんな意味でチャレンジングな週末だった。上海インターナショナル・サーキットは、特に距離の長いコーナーとか、ユニークな特性をもつ本当にいい設計だと思った。いいコンビネーションであり、高速ではないテクニカルなサーキットとなっている。1コーナーはほぼ1回転しそうなチャレンジングなコーナーだ。ターン13はまたとても長いコーナーで、長距離のバックストレートにつながり、そこから1速ギヤで回るタイトなコーナー、ターン14に入っていく。おそらく間違いなく一番の追い越しポイントだ」
「コース幅が広くて追い越しのチャンスは他にもあるから、去年のドライブはとても楽しめた。今年またトヨタと来られて嬉しい。成功した2005年シーズンを、エキサイティングな形で終えられることを期待している」