2005年F1世界選手権は、今週末中国でクライマックスを迎える。BARホンダチームは最終戦を全力で戦うべく、日本から上海へと向かう。
BARはシーズン終了間際までマシン開発を続けており、3週間前のヘレステストでも、最終2戦への手応えを感じていた。しかし、日本GPが不本意な成績に終わったことで、そこから大きく飛躍すべく、膨大な量の解析を済ませなくてはならないだろう。そうは言っても、中国GPでは佐藤琢磨のマシンにV10時代の集大成ともいうべき最終スペックのエンジンを搭載するため、より力強いパフォーマンスを見せられると自信を感じている。
琢磨は、次のように語った。
「当然ながら、次はBARホンダのために戦う最後のレースになるので、力強いレースをするつもりだよ。上海は、その設備とチャレンジングなレイアウトという点で、非常に印象深いサーキットだ。コースにはオーバーテイクのチャンスがたくさんあり、去年もグリッド後方からいいレースができた。過去1カ月の間のテストで前向きな結果を得ているし、強力なパッケージを手に戦えることになるはずだから、2005年最終戦に向け今からワクワクしているよ」
一方、ジェンソン・バトンは次戦について、次のようにコメントしている。
「中国GPは僕の好きなイベントのひとつだから、最終戦のために今週訪れることができて嬉しいよ。上海サーキットはかなりチャレンジングで、走っていても面白い。昨年は表彰台に上ったし、今年のマシンにも合うはずだ」
「テストでは最終2戦に向けていい作業ができた。前戦はチームのホームレースだったのに、残念な結果となってしまったね。それだけに、予想を立てるつもりはないけど、中国の方がより強さを発揮できると思っている」
「今週は忙しくなるだろう。うまくいかなかった理由を見つけ出し、厳しかった今シーズンを好調のうちに終われるように、みんなで頑張らなくてはならないからね。でも、楽しみにしているよ」