BARホンダのチームリーダー、ジェンソン・バトンの予想によれば、今週末のバーレーンでは、マクラーレンやウイリアムズと渡り合えるだろうし、ルノーにプレッシャーをかけることもできるかもしれないという。ただし、007に信頼性があれば、ということだが。
2週間前のマレーシアGPでは、バトンと同僚のアンソニー・デイビッドソンは、マシンの後部から煙を吹き出して2周目にリタイアを喫した。しかしバトンは、マレーシアの後は少し批判的になりすぎたかもしれないと語った。
「今にしてみれば、僕はあんなにずけずけとものを言うべきじゃなかったかもしれない」と、彼は認めた。
「でも僕は、あのとき起こったことについて、すごく腹が立ったし、フラストレーションを感じたんだ――今も感じている。あの日、マシンはとても速そうだったし、僕らは表彰台に乗れていたかもしれなかったんだからね。でも、僕のコメントはチームに正しく受け取ってもらえたと思う。チームは、僕がどれだけフラストレーションを感じたか、みんなでいい仕事をすることをどれだけ望んでいるかを理解してくれたんだ」
「僕は、ドライバーとして必要としているものについては、チームの中でいつも遠慮なく発言してきた。チームの方も、いつもそれに応えてくれている。だが今回は、ファーストドライバーとして、いつも以上にはっきりものを言う必要を感じたんだ」
「だけどホンダは、僕の言ったことについてとても協力的で、なぜ僕がそんなことを言ったのか分かってくれている。そして、彼らがこの状況から立ち直るだろうと、僕は完全に信頼している。彼らはいつだって、問題解決がとてもうまいからだ」
「新車の問題は解決できたと、僕は確信しているし、バーレーンでは、僕らの真のポテンシャルを見せられると思う。もし信頼性があって、この週末をいい形でスタートできれば、マクラーレンやウイリアムズと渡り合えるはずだし、ルノーにプレッシャーをかけられるだろう」
「だけど、僕らはある程度の活躍を見せる必要がある。ヨーロッパに戻ってイモラのレースに臨むときに、まったくポイントが獲れていなければ、長く厳しいシーズンに直面することになるかもしれないんだからね」