マクラーレン・メルセデスのファン-パブロ・モントーヤがケガによりバーレーンGPを欠場することが決定し、代役はペドロ・デ・ラ・ロサが務めることとなった。
サードドライバー、アレクサンダー・ブルツは、モントーヤの代役として彼が選ばれなかったのは、‘それが最良の解答’であるとチームが考えたためであると述べた。
モントーヤの代役はブルツが務めるものと予想した向きも少なくなかったが、ブルツは長身のため新しいMP4−20のコクピットにうまく納まらず、まだテストでもこの新型車をドライブしていない。
デ・ラ・ロサは1月下旬以降2000kmを超えるテスト走行をMP4−20でこなしているのに対し、ブルツは昨年型のMP4−19でミシュランのタイヤ開発作業に専念せざるを得なかった。こうした経緯もあって、チームとしては今回はデ・ラ・ロサの方が‘準備が整っている’と判断したようだ。
「言うまでもないが、僕もできることならMP4−20をドライブしてバーレーンGPに出場したかった」とブルツ。
「だが、僕とチームはこれが最良の解答であるということで合意した。バーレーンでの金曜日に初めてMP4−20に乗れることになって興奮している。チームの全員と同様、僕もファン‐パブロが一日も早く回復してくれることを願っているよ」
またマクラーレンは、今週末のイベント終了後、ブルツがMP4−20でのテストプログラムを開始することを明らかにした。このテストで使われるマシンは、ブルツがより快適にドライブできるように改良されているものと思われ、これによって彼も今後のイベントではテストドライバーとしての仕事をデ・ラ・ロサとシェアできるようになるだろう。
「こういった状況でこそ、ペドロとアレックスのチーム内での役割が一層重要になってくる。私はこの2人のドライバーがバーレーンGPの週末に優れたパフォーマンスを見せてくれるものと信じている」と、チームボスのロン・デニスは語った。
「私たちは来週以降もファン‐パブロの回復状況をチェックし続け、できるだけ早い時期に再び彼を車に乗せることを目指している」