メルボルンでF1の新シーズンを手堅くスタートしたロバート・ドーンボス。ジョーダンチームの第3ドライバーである彼が、開幕戦を振り返ると共に、第2戦マレーシアの準備についても語る。
Q:オーストラリアGPはいかがでしたか?
ロバート・ドーンボス(以下RD):水曜の午後にパドックに到着したときは、まるで、長く楽しい夏休みの後で学校が始まった初日に懐かしいクラスメイトたちと再会したみたいな感じだったよ。すぐに、チームにもF1のパドックにも、なじむことができた。それに、ドライバーズ・ブリーフィングでは、何人かのドライバーたちが――ミハエル・シューマッハーやデイビッド・クルサードもそうだったけれど――「ようこそ、お帰り!」と温かく迎えてくれたよ。
Q:この週末、あなたのプログラムはどうでしたか?
RD:木曜朝に新しいシートを合わせてから、僕とエンジニアは、マシンの新しい技術的な仕様をすべて確認していった。土曜と日曜にも、僕はすべてのブリーフィングやセッションに出たことで、マシンやエンジン、タイヤや作戦について生きた形でたくさんのことを学べたよ。去年と同じように、僕はほとんど毎日朝7時30分にサーキットに行って、1日中滞在し、ホテルに帰るのは夜遅くなってからだった。一生懸命チームのために働いたことで、僕がチームメイトの役に立てればいいと思う。
Q:金曜日がどんなふうだったのか、教えてください。
RD:金曜のフリープラクティスでは、両方のセッションを合わせると、まるまるレースディスタンスをドライブしたことになる。ブリヂストンタイヤのポテンシャルを完全に見極めるために、僕は主に長いスティントを走ることに集中した。特に、キース・バン・デ・グリント(ブリヂストンのレースタイヤ・マネージャー)が、役に立つ情報をたくさんくれたから、ありがたかった。
レギュレーションが新しくなったことで、頭を使ってタイヤからベストを引き出し、アグレッシブになりすぎないようにしなくちゃならなくなった。僕は、自分のタイヤセットで、すでに50周していたから、セッションの終わりにはもう、本当に速いラップを刻むことはできなかった。でも、次回にはまた、新たなチャンスがあるよ。
Q:このマシンは、2004年のマシンと比べて、大きな違いが感じられましたか?
RD:ああ、確かにね。2004年の12月に、ヘレス・デ・ラ・フロンテラで、僕が最後にテストをしてから、チームはダウンフォース・レベルを20%、およそ100キロも増加させたんだよ!だから、マシンのハンドリングははるかによくなった。それに、トヨタもチームのためにここ何カ月か、素晴らしい仕事をしてくれた。彼らのエンジンは、ドライバビリティもいいし、本当にレスポンスがいいんだ。これはチームにとって大きなプラスだよ!
Q:アルバートパークは、あなたの好きなサーキットのひとつと言っていいですか?
RD:素晴らしかったよ!あのコースはレイアウトがいいし、準ストリートコースとしての性格から、本当にチャレンジングなんだ。ランオフエリアが狭くて、何カ所かではかなり壁が近くなっているから、すごくスピードが感じられる。僕は大好きだよ!
Q:シーズン前に、集中的な肉体トレーニングをしたのは役に立ちましたか?
RD:まさに役に立ったよ。ここ何カ月か、ずっとフォーミュラ・メディシン・ジムでトレーニングしていたので、この前の金曜には、グランプリ・ディスタンスを走っても何の問題もなかったよ。僕が3カ月近くF1マシンをドライブしていない、ということを忘れないでほしいね!
Q:今から、次戦のマレーシアまでの間に、何をする予定ですか?
RD:トレーナーと一緒に、次のグランプリに向けて心身共に準備を整えるために、クアラルンプールに着いたところだ。暑さのせいで、これから計画しているエクササイズに耐えるには、毎日5、6リッターの水を飲む必要がある。来週は、ベンソン&ヘッジズのアジアでのブランドであるソブラニーのために、いくつかPR活動も計画しているよ。でも正直いって、セパンでまたマシンに乗るのが待ちきれない気持ちだ。実際、指折り数えているんだ!