将来的にサーキットでバトルを展開するのではと期待を集めているミハエル・シューマッハーとバレンティーノ・ロッシが、このほど2005年度「ローレウス・スポーツ賞」に共にノミネートされ、同賞受賞の栄冠を競い合うことになった。
F1の帝王とモトGPの王者。2004年に大活躍を見せた両者が、「ワールド・スポーツマン・オブ・ザ・イヤー賞」にノミネートされた。昨年、シューマッハーはF1で7度目のタイトルを獲得し、ロッシもMotoGPで4度目の世界王者に輝いている。
しかし、この賞を争うのは2人だけではない。他にもアテネ・オリンピックで活躍したヒシャム・エルゲルージ(陸上)やマイケル・フェルプス(水泳)、テニス界のエースであるロジャー・フェドラー、伝説的な自転車ロードレーサーとして知られるランス・アームストロングといった強豪がノミネートされているのだ。
が、もしもシューマッハーが受賞すれば、2002年、2004年に続き、3度目の受賞となる。
また、フェラーリ・チームも「ローレウス・ワールド・チーム・オブ・ザ・イヤー賞」にノミネートされた。フェラーリのライバルとなるのは、ゴルフの米欧戦(ライダー・カップ)を制したヨーロッパ・チームと、メジャーリーグ・チャンピオンのボストン・レッドソックスだ。
ローレウス財団(ローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミーの外郭団体)の議長で、元オリンピック金メダリストのエドウィン・モーゼスは次のように語った。「昨年のスポーツ界は卓越していた。アテネ・オリンピックやパラリンピック、UEFAチャンピオンズ・リーグが開催され、他にもゴルフ界やテニス界でも見事なチャンピオンシップが展開された。さらに、レッドソックスは驚きのワールド・シリーズ優勝を果たしており、これらの大会によって2004年が格別な1年となった」
「ノミネートされた全員を心から祝福する。これほどにスポーツ界で熾烈な争いが繰り広げられた1年は記憶にない。アカデミーのメンバーは、今年のローレウス賞の選考に頭を抱えることだろう」
各賞は、2004年2月1日〜2005年1月31日の間に開催された国際的なスポーツイベントで、優勝および活躍した個人・団体に贈られる。ローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミーが選出する各賞の受賞者は、5月16日にカジノ・エストリルからテレビ中継されるセレモニーで発表される。