ブダペストのハンガロリンクで行われるハンガリーＧＰには、例年フィンランドからの観客が大勢詰めかけることで知られている。
　何千人にも上るフィンランド人の観客にとって、応援の対象となるのは、過去はミカ・ハッキネン、現在はキミ・ライコネンだ。熱狂的な応援のおかげで、フィンランド人ドライバーにとって、ハンガリーＧＰは“地元”のような雰囲気を持ち、実際、ライコネンは「ハンガリーＧＰは自分にとってホームレースのようなものだ」とコメントしている。
　ライコネンはハンガリーでの戦績は２００３年の２位を最高としているが、先輩ハッキネンは１９９９年と２０００年の２回、優勝を挙げている。９９年はスタートからレースをリードし、デイビッド・クルサードと共にマクラーレン１−２を達成した。
　ハンガロリンクは、２００３年のグランプリの前に改修が行われた。８６年からＦ１ＧＰが開催されている同コースだが、ピットストレートが延長され、ターン１が、オーバーテイクのチャンスを増やすべく改修された。ターン１２のアプローチも同様に改修され、これに伴い、コース距離が延長されている。ハンガロリンクのコースは非常にダスティーで、ドライバーにとって、各走行日の走り始めのコンディションは非常に厳しいものになる。

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