ブリヂストン・モータースポーツは、固い決意を胸に、今週末のホッケンハイムに臨む。
フランスGPと同様に、ドイツGPでも、今年こそブリヂストン勢のドライバーに表彰台の頂上を奪還してもらいたい、というのがその願いだ。
ブリヂストン・モータースポーツは、ドイツGPのために、1400本のドライ用とウエット用のブリヂストン・ポテンザ・F1タイヤをすでに発送している。これには、全長4.574kmのホッケンハイムのコース用に特別に製造された、5種類のドライ用スペックが含まれている。
ブリヂストンの菅沼寿夫テクニカル・マネージャーは、次のように語った。「ホッケンハイムは、近年改修されたが、それでもタイヤに厳しいことには変わりはない。長く大きな弧を描くパラボリカ・カーブと、タイトなヘアピンがあることで、タイヤには比較的長時間、大きな加重がかかることになる。さらに、ホッケンハイムでは気温も非常に高くなりうる。過去何年かで、私たちが経験してきたように、路面温度は50度台に達することもあるのだ。熱耐性は先週のヘレステストで最終的なタイヤ選択をした際にも、主要なファクターになった」
「実際、スクーデリア・フェラーリ・マールボロとジョーダン・フォードは、9月まで続くテスト禁止期間前に走れる、最後の機会を十分に利用した。フェラーリは(スペインの)ヘレスと(イタリアの)モンツァで走り、ジョーダンは(イギリスの)シルバーストンで走った。両チームはそれぞれ、膨大なタイヤのテストプログラムをこなしたが、非常に有望な結果が出ている」
「私たちは、タイヤ開発において、さらなるステップをまもなく踏み出せるだろうと期待している。そして、シーズンがクライマックスに近づくにつれて、ブリヂストン勢のチームの競争力をさらに向上させていくために、相応しいときに、これらの新しい開発を導入するのを楽しみにしている」
「しかし今のところは、提携する4チームのために、ドイツには5種類のドライ用スペックを持ち込むことにしている。今週末は、4チームとも、ポイントを目指して頑張ることだろう。シーズンの最初にも、そしてフランスでも証明されたとおり、ブリヂストンのF1タイヤは、高温の状態で十分な競争力を持っているのだ」