F1世界選手権第11戦イギリスGPの公式練習がイギリスのシルバーストーンサーキットで開始された。
公式練習1回目は気温16度、路面温度26度、湿度63%という肌寒い曇り空の下、午前11時から1時間にわたって行われた。パナソニック・トヨタ・レーシングは、サード・ドライバーのリカルド・ゾンタを加えた3台体制でデータ収集とセットアップを開始。リカルド・ゾンタが1分21秒095の11番手。クリスチアーノ・ダ・マッタが1分22秒466で18番手、オリビエ・パニスが1分22秒520で19番手。その後、2時間のインターバルを挟んだ公式練習2回目は、午後2時から1時間行われ、気温17度、路面温度28度、湿度59%と、雲の合間から時折青空は覗くものの、相変わらず気温は上がらぬままセッティングが進められた。この公式練習2回目では、リカルド・ゾンタが1分20秒095の13番手、オリビエ・パニスは1分20秒489で14番手、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分20秒829の15番手で、明日午前中に行われる公式練習3回目、4回目と、午後の予選へと臨むこととなった。
オリビエ・パニス
「いつもの金曜日のように、2種類のミシュランタイヤの比較とセットアップを行った。そして、このサーキットを攻略するためには、明日もさらに精力的にセットアップを煮詰めなくてはならない。そのためにも、これからデータをより深く解析し、明日の公式練習へと体制を整える」
クリスチアーノ・ダ・マッタ
「6月に、ここシルバーストーンでテストしたにもかかわらず、あまり納得の行く公式練習初日とは言えなかった。高速域から低速域に至るまで、クルマのバランスが、大きく異なり、さらに、度々、車体も跳ねた。とはいえ、ホイール・ベアリングに不調を抱えた公式練習2回目の始めに、チームは、ちょうど20分でギア・ボックスを交換してくれたことは、賞賛に値する。その、迅速な作業のお陰で、我々の作業プログラムに大きな支障をきたさなくて済むことが出来た」
リカルド・ゾンタ
「まだ、改善の余地はあるものの、今日の公式練習は有意義なものだった。ただ、タイヤの選択は難しく、我々が評価したタイヤは、一長一短であり、どちらかひとつを選択するためには、妥協点を見つける必要があるが、結果としては、成果のあがった1日といえる。シルバーストーンは、ドライバーにとって魅力的なサーキットではあるが、路面は荒れており、クルマには厳しいサーキットといえる」