F1イギリスGPは金曜午後のフリー走行2回目が行われ、マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンがトップタイムをマーク。2番手にはザウバー・ペトロナスのジャンカルロ・フィジケラが食い込んだ。
金曜日午後2時からのフリー走行は、上空雲が多いが晴れ。気温16度、路面温度27度、風速2・3m/秒、湿度61%というコンディション。まずは開始5分に、マクラーレンのデイビッド・クルサードが1分21秒110でトップに立つ。次いでその3分後には午前中トップのルーベンス・バリチェロがトップへ。
その後、フェラーリのミハエル・シューマッハーがトップに浮上するも、開始19分にはライコネン、クルサードのマクラーレン勢がワン・ツーに。ライコネンは1分19秒001。しかし翌周は1分20秒8に落ちてしまう。
前戦フランスでまたもトラブルに見舞われた佐藤琢磨は、この時点で1分21秒616で9番手。BARホンダ勢はおしなべて第3セクターのタイトコーナーの立ち上がりが遅い。開始20分にはテストドライバーのアンソニー・デイビッドソンが最終コーナー手前でコースオフ。ピットガレージに押される場面も見られた。エースのジェンソン・バトンは、開始24分に2番手に浮上するが、翌周は1分20秒902に、その翌周は22秒台にまで落ちる。フロント・タイヤのグレイニング(めくれ磨耗)がひどい。マクラーレンにも同じようなタイムの落ち込みが見られている。
そんな中、開始35分にミハエル・シューマッハーがバトンを上回り2番手に。翌周もほぼ変わらぬラップタイムを刻む。7分後にはトップのライコネンが1分18秒655にタイムアップ。
セッション終了9分前、5速右コーナーのブリッジ・コーナーでティモ・グロック操るジョーダンの左後輪が外れ飛び、グロックは後ろ向きのままグラベルに突っ込む。グロックは無事で、マシンにもダメージはほとんどなし。ホイールのリムだけが飛び、スポーク部はシャフトに付いている。
今回はセッション終了直前にタイムアップするマシンが少ない中、終了2分前にフィジケラが1分18秒660で2番手へ一気にジャンプ。翌周も1分19秒156と速い。今回ザウバー勢はフェリペ・マッサもトップ10に入り、好調ぶりをみせている。
15時、ライコネンがトップのままセッション終了。フィジケラ、ミハエル・シューマッハー、クルサード、バトン、バリチェロ、マルク・ジェネ、ヤルノ・トゥルーリ、佐藤琢磨、フェリペ・マッサがトップ10。トヨタ勢が13、14、15位。ジャガー勢は17、18、19位となっている。