マニ−クールではチームに‘手堅い走り’と評されたマルク・ジェネ。怪我の治療で欠場中のラルフ・シューマッハーの代役を今週末のイギリスGPでも務めることになった。
元々の発表では先週末のフランス戦への出場だけの予定だったため、次は誰になるのかと憶測を呼んだが、マニ−クールの後わずか1週間でシルバーストン戦を迎えるにあたり、チームは結局必然的に、少なくとももう1レースはジェネを乗せるという決断を下すことになった。
「マルクにセカンドカーに乗ってもらう。マニ−クールではいい仕事をしてくれたからね」と、テクニカルディレクターのサム・マイケルは言う。「レース中の彼のファステストラップはファン−パブロ(・モントーヤ)よりコンマ1秒速かったし、きっと彼はチームにポイントをもたらすべく奮闘してくれると思う」
ホームイベントに際してFW26に空力とメカニカルな改善を加え、チームは、日曜には満員御礼になるとみられる地元の大観衆のために、最近の走りをさらに向上させたいと決意を固めている。
「シルバーストンをとても楽しみにしている」とジェネ。「マニ−クールは僕にとってすべてがうまく運んだけど、今週末はその経験を生かして自分のレースパフォーマンスを改善させたい」
「シルバーストンでは過去に随分とテストで走ってきたし、FW26はトラックに合っていることだし、僕としては自信がある。あそこではいつでも競争力のあるラップタイムを出してきたから、GPでもきっと同じようにやれるだろう。ウイリアムズの地元レースなのでポイントも取れたらいいね。ファクトリーから大勢の仲間が見にくるのだから」
療養中のラルフ・シューマッハーは、トヨタと2005年から3年間の契約を結んだ。戦線復帰までにはもう1〜2カ月かかりそうだが、ジェネが代役として続投できる保証はない。2005年のラルフの穴を埋めるドライバーの候補であるマーク・ウエーバーなど、ウイリアムズは他ドライバーの起用を思案中だからだ。