1986年のインディ500を制し、今年はバディ・ライスの優勝によりチームオーナーとしてもインディを制したボビー・レイホールだが、来週末のアメリカGPではインディとは異なる格別な喜びを味わうことになりそうだ。
15歳になるレイホールの息子、グラハムが来週末、F1のサポートレースとして開催されるフォーミュラBMWのレースに参戦する。
現在高校2年生のレイホールJrは今年初めに、バレンシアで開かれた選考会に参加し、奨学金4万ドルと共にフォーミュラBMWに参加できる6人の若手ドライバーの一人に選ばれた。
グラハムは、放課後にインタビューを受けると、インディアナポリスでのデビュー戦について次のように語った。「デビュー戦だからといって、不必要なプレッシャーはかかっていない。たしかに、レイホール一家の一員であるというのは、かなりのプレッシャーではある。すごい重荷ではあるよ。レースに出場する度に、すごいことをやってのけるだろうとみんなが期待するからね」
「でも、いまの僕が直面している問題は他のみんなと同じもの。学習することがたくさんあるということさ。プレッシャーの大小に関わらず、プレッシャーのことはできる限り忘れて臨みたい。少なくとも、望むと望まざると、僕は勉強して向上していかなければならないことを自分に言い聞かせていかねばと考えている」
父親のボビー・レイホールは次のようにコメントしている。「私もレーシングファミリーの出だった。しかし、私の父は趣味でレースをやっていた。いいドライバーだったけど、プロではなかった。家族でレースに行ったものさ」
「しかし、グラハムの場合、状況は異なる。彼は私よりかなり若い年齢でデビューを果たす。しかも、彼はプロとして私の記録を追わねばならない。だが、彼はこれまでカートに乗ってもいた。今はフォーミュラBMWのレースでの活躍ぶりを期待している」
グラハムにとって、将来F1で活躍することはとても魅力的なようだ。背の高いグラハムだが、そのことがF1のシート獲得に支障をきたすことはないと考えている。
「僕はいつも、将来はF1に乗るんだと自分に言っている。うまくいくかどうか分からないけれど、F1に乗ることを目指していきたい。F1は僕にとっての目標なんだ」