ルノーは、ヨーロッパＧＰでは４位と５位に入った。これは、ヤルノ・トゥルーリがポールを獲って優勝したモナコＧＰと比較すれば、やや残念な結果だった。そのトゥルーリとチームメイトのフェルナンド・アロンソが、今週末のカナダＧＰを展望する。ふたりとも優勝できるとは考えていないが、間違いなくさらにポイントを獲得できるはずだ。

Ｑ：ヤルノ、ここ２戦は、あなたにとってとてもうまく行きましたね。過去３週間はどんな気分でしたか？
ヤルノ・トゥルーリ（以下ＪＴ）：チームにとって、とてもいい期間だったと思う。モナコでの勝利は、チームの全員にとっても、僕にとっても、素晴らしいことだった。でも、僕らの今の実力という点からすると、ニュルブルクリンクの方がもうちょっと現実的だった。僕は、レース中にアクシデントがあって不運だったけれどね。みんな、すごく頑張り続けているよ――僕らは選手権２位かもしれないが、自己満足に陥ったりはしていない。インディアナポリスがようやくシーズンの中間点なんだし、これからどんなことが起こるか分からない。だから、開発を推し進め、素晴らしい信頼性をキープし、やってくるチャンスをすべて最大限に利用する必要があるんだ。

Ｑ：モントリオールのサーキットは、ドライビングに関してはどんな感じですか？
ＪＴ：ローダウンフォースのセットアップが必要だから、いろいろと難しくなるんだ。マシンの感触が軽くなればなるほど、ドライビングは不安定になるからね。ブレーキングしたり、ターンインしたりするときには、常に限界ギリギリという感じだ。でも、そういうサーキットなんだから、それに慣れるのが僕らの仕事だよ。過去を見ると、僕らのマシンはいつもこのコースでかなりコンペティティブだったし、エンジンは去年よりずっとよくなっているから、カナダではさらに一歩前進できるはずだ。難しいレースになると思うけど、自信はあるよ。

Ｑ：北米への旅についてはどうですか。楽しみですか？
ＪＴ：もちろん。カナダやアメリカのライフスタイルがいいんだ。もっとリラックスしているし、すごくフレンドリーだ。それに、しばらくヨーロッパを離れるのもいいね。僕らがレースをする２つのコースは、シーズンのこの時期のほかのコースとはかなり違っているから、またチャレンジになるよ。僕は、レースの合間に、アメリカで自分のブランドのワインを開発しようと思ってるんだ。だから、忙しくなるね！

Ｑ：フェルナンド、カナダでは、エンジンパワーと空力が重要ですね。去年は４位でしたが、今年はもっと上へ行けますか？
フェルナンド・アロンソ（以下ＦＡ）：マシンが、どちらの領域に関しても進歩したことは分かっているけれど、予想を立てるのは難しい――どのレースも難しいし、現時点では、僕らの競争力は、週末をどれだけうまくマネジメントして、どれだけいいセットアップを見つけられるかにかかっている。全体としては、僕らは強いと思う。経験もモチベーションも豊かなチームだからね。僕らのマシンは、スローコーナーの脱出でいいトラクションが得られるし、ブレーキング時に安定している。この２つは、モントリオールでは大切な部分なんだ。僕らは、選手権でのポジションを維持するために、表彰台を狙うべきだと思う。

Ｑ：個人的な点からすると、これまでのシーズンには、どれくらい満足していますか？
ＦＡ：複雑な心境だよ。もっとうまくやれていたはずだと思うからね。僕らには信頼性があったし、そのおかげで、シーズンの中盤にさしかかる今、チャンピオンシップで強力なポジションに立てている。でも、今の位置にとどまるためには、大変な戦いがあるだろう。チームはマシンとエンジンを改良するために頑張っているけれど、パッケージから最大限の力を引き出すのは僕らドライバーの務めだ。ここ２戦の自分の成績にはガッカリしているし、これから夏にかけて、ぜひとも事態を改善していきたいよ。

Ｑ：ドライバーの立場からして、モントリオールの大変なところは？
ＦＡ：ローダウンフォースのせいで、マシンは常にナーバスだから、いろいろ難しくなる。ほかのすべてのレースと同様、できる限りの力でプッシュしなくちゃならないんだけど、マシンを限界でドライブするのが、よそより難しいんだ。モントリオールのシケインは、ほかのサーキットとは違っている――イモラでは、シケインを本気で攻めてアグレッシブに行けるんだけど、カナダではもっとスムーズに走らなくちゃならない。十分な速さを出すためにアタックすることと、プッシュしすぎないようにすることのバランスをとるの

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