F1は今週末、スペインGPを迎えるが、ミシュランは、タイヤメーカーにとってバルセロナはもっともチャレンジングなサーキットの1つだと考えている。
スペインGPに向け準備に勤しむミシュランのボス、ピエール・デュパスキエは、バルセロナはもっともチャレンジングなサーキットであると述べる一方で、彼らのタイヤは1991年以来ずっとスペインGPの開催地になっているサーキット・デ・カタルニアと相性がぴったりだと自信の程をのぞかせ、ミシュランユーザーのチームたちも、天候に恵まれた冬季シーズンのタイヤ開発を通して同サーキットを好ましく考えていると語った。
「次のレースは、逆説に挑まなければならない」とデュパスキエ。
「パートナーチームが冬季テストの間、カタルニヤで何千キロも走り込んでくれたので、トラックのことは十分わかっている」
「とはいうものの、冬季テストの頃は今度のGPの週末にくらべて気温がずいぶん低い。従って、GP用のタイヤ選択において、私たちは冬季テストのデータだけを頼りにするわけにはいかない」
「タイヤの耐久力の面からすれば、バルセロナはもっともタフなサーキットの1つだということはよく知られている。だからといって、不安があるわけではない。様々なコンディションへの対処ならお手のものだ」
「ミシュランタイヤは、今年レースが開かれるどのトラックとも大変相性がいい。今度のレースでも、真価を発揮してくれると期待している」
昨年のスペインGPにおけるミシュランユーザーについては、地元出身のフェルナンド・アロンソがトップからわずか6秒遅れの2位に入り、地元ファンから熱烈な祝福を受けた。
今季、通算73回目となるF1勝利をBARホンダ、BMWウイリアムズF1、ジャガー・レーシング、ルノーF1、マクラーレン・メルセデス、トヨタの6チームと共に狙うミシュランは、昨年を上回る成績を残したいと考えている。
そのためにはどんなことが必要か? ミシュランF1プログラムマネージャーのパスカル・バセロンは次のように説明する。
「数週間前、バルセロナで使用するタイヤの種類について絞り込み作業を始め、シルバーストンでのテストを終えた後、その作業を完了した。パートナーチームたちには、3種類のドライタイヤを用意する。今シーズン初めて、いちばんハードな部類に入るコンパウンドを使用する予定だ。前戦のイモラで用意したものとはかなり異なるタイヤになる」
「タイヤメーカーにとってバルセロナはもっともチャレンジングなサーキットの1つだ」
「他のサーキットに比べてずいぶん路面がざらついているというわけではないが、長い高速コーナーがたくさんあるので、サーキットのレイアウト上、ラバーにはかなり負担がかかる」