BMWウイリアムズF1チームは、F1第5戦スペインGPに参戦するため、今週バルセロナに向かう。
過去を振り返ると、ウイリアムズチームは、このスペインのコースでは幸運に恵まれている。1991年以来、カタロニアで行われてきた13回のグランプリ中、5回で優勝を果たしているのだ。
2000年に、ウイリアムズ−BMWという英独の連合が成立してからは、スペインではほどほどの成功ぶりで、ファン−パブロ・モントーヤが2001年と2002年に2位に入った。チームは、さらによい成績を目指し、ライバルたちとの差を縮めようとしている。
モントーヤは、次のようにコメントした。「ほとんどのチームは、バルセロナのコースでかなりテストをしているから、ドライバーたちはこのサーキットを自分の手のひらみたいによく知っているんだ。僕らも定期的にバルセロナで走っているけれど、僕の好きなコースじゃないな。僕のドライビングスタイルには、あまり合わないからね。とはいえ、僕はスペインGPではコンスタントな成績を収めている。このチームで、過去3年間に2位が2回、4位が1回だ。それに、1998年にはF3000で優勝もしているんだ。でも、それはもうずいぶん昔のことだね!」
「かなり残念なレースだったサンマリノGPの後、僕はもう一度集中するために、リラックスを試みた。トレーニングはしたんだけど、それをゴルフと組み合わせてみたんだ。スペインGPの週末は、僕とほかの何人かのドライバーにとっては、ふだんよりも早く始まる。僕らは、木曜の午前中にバルセロナ近郊で行われる、テニスの慈善試合に参加することになっているんだ。これが僕のコース上での仕事に、さらに弾みをつけてくれるといいな」
一方、ラルフ・シューマッハーは、カタロニア・サーキットでうまくやれるだろうと確信しており、誰も“奇跡”を期待すべきではないが、表彰台は十分可能だと考えている。
「先週のシルバーストンでは、悪天候のせいで、予定したテストプログラムをすべて完了することはできなかったけれど、チームメンバーのひとりひとりが確かに、パフォーマンスを改善しようという情熱とモチベーションを持っているよ」と、ラルフは語った。
「冬の間、僕らはバルセロナでかなりテストをしたから、スペインGPの週末に向けては準備万端のはずだ。奇跡を期待すべきではないと思うけれど、イモラの時と同様、僕らが表彰台を争えるのは間違いないよ。そして、できる限り多くのポイントを獲得することが、一番重要だ」