F1サンマリノGPは金曜のフリー走行1回目で幕を開け、開幕4連勝を狙うフェラーリのミハエル・シューマッハーがトップタイムをマークした。
イモラ・サーキットの上空は快晴、気温22度、路面温度23度、湿度57%と絶好のコンディション。ただし夕方からは崩れるという予報が出ている。
コースオープン後、最初にフルラップしたトヨタのリカルド・ゾンタのタイムは1分27秒349。それをすぐにジャガーのサードドライバー、ビョルン・ヴィルドハイムが0.7秒短縮する。ティモ・グロック、バス・ラインダースらその他のサードカードライバーも走り始めている。ただしザウバーはこのレースでもサードカーを走らせていない。グロックはすぐにビルヌーブ・シケインでスピン。
前戦バーレーンで1−2フィニッシュを飾ったフェラーリ勢は、まずはルーベンス・バリチェロが1分24秒547でトップにたつ。
しかし、セッション開始26分で、ミハエル・シューマッハーが1分21秒522という桁違いのタイムでトップに浮上。たった1周で昨年の自身のポールタイム(1分22秒327)をブレイクしてしまったのだ。
ウイリアムズ勢は、まずはラルフ・シューマッハーが1分22秒755で兄ミハエルの1.2秒落ち、ファン−パブロ・モントーヤが1.5秒落ちの4位につける。
それに続くのは、ヤルノ・トゥルーリ、フェルナンド・アロンソでそれぞれ5、6位。1・4秒落ち。各車、縁石に乗ると大カウンターステアを当てている。
セッションが始まって40分が経過。しかし、マクラーレン・メルセデスとBARホンダの2台が走行していない。
トップを守り続けていたミハエル・シューマッハーのタイムが破られたのは、開始42分。しかし破ったのはバリチェロで、7周目に1分21秒443を記録し。しかしその直後、今度はミハエル・シューマッハーが1分20秒084で再度トップに。
佐藤琢磨は、開始44分でようやくコースイン。同時刻、ラルフのマシンから空力パーツの一部らしきものが飛ぶ。しかしスピン等はなく、ピットへ。琢磨のチームメイト、ジェンソン・バトンは、ミハエル・シューマッハーの2.9秒落ちで6位につけている。BARホンダ勢はさらにテストドライバーのアンソニー・デイビッドソンが2.3秒落ちの4位に、バトンはタイムを縮め5位に浮上。
セッション終盤、グロックがバリアンテ・アルタ出口でスピン、バリアにクラッシュ。マシンを降りる。マシンはウイングを飛ばして小破。さらにジャガーのクリスチャン・クリエンがアクアミネラーリでスピン! しかしこちらはコースに復帰している。
12時、チェッカー。フェラーリが圧倒的速さでワン・ツーとなった。ラルフ、デイビッドソン、バトン、モントーヤがトップ6。佐藤琢磨は16位となった。気温、路面温度ともほとんど変化はなかった。