ミシュランは、今週末のサンマリノGPで優勝する力がある、とモータースポーツ・ディレクターのピエール・デュパスキエは考えている。
レースを前に、デュパスキエが語ったところによると、バーレーン後のテスト結果はとても“有望”だったという。
イモラは、ミシュランにとってよい思い出のあるサーキットだ。F1活動を一時休止する前の最後のシーズンとなった1984年には、アラン・プロストがここで優勝した。またF1に復帰した2001年シーズンには、たった4戦目にして、ラルフ・シューマッハーがここで圧勝してみせた。
「2001年のイモラは、いい思い出だ」と、デュパスキエは回想する。「このスポーツに復帰してほんの2カ月で、ミシュランは、性能のいいF1タイヤを作る能力があることをはっきりと示したのだ」
「今季初勝利を、今年のサンマリノで挙げることができるかって? ああ、前戦のバーレーン以来、かなりの量のテストをこなしてきたし、結果はきわめて有望だ」
「非常に競争の激しい週末になりそうだし、うちのタイヤは役目を果たしてくれると、私は確信している」
ミシュランと6つのパートナーチームは、バーレーンGP以来、有意義な開発作業を行ってきている。ミシュランは、日曜にはF1での73勝目を目指すことになる。
ミシュランのF1プログラム・マネージャーであるパスカル・バセロンは、次のように付け加えた。「私たちは、先週ポール・リカールでパートナーチームと一連のテストを行った後、サンマリノGP用のタイヤ・オプションを最終決定した」
「私たちは、このイベントにドライ用のコンパウンドを3種類持っていく。どれも、これまでレースの週末に使われたことのないものだ。今季初めて、わが社のタイヤのうち、最もソフトな部類のタイヤを使うことになる。イモラはピットの入り口と出口がかなり短いので、ピットストップにかかる時間が他のサーキットより短い。今シーズンは特にそうだ。日曜日には、新たに100km/hの制限速度が実施されるからね。それによって、採りうる作戦の幅が広がるよ」