F1オーストラリアGPは土曜午後の予選1回目・2回目が行われ、ミハエル・シューマッハーがポールポジションを獲得。2位にルーベンス・バリチェロが続き、フェラーリがフロントロウを独占した。
午後2時から始まった予選1回目は晴れ。気温23度・路面温度39度のコンディションだ。
アタック順は、昨年最終戦の日本グランプリの結果順。日本GPウイナーのバリチェロから始まる。5人が終ったところで5分間のインタバルがあり、1回目予選のチェッカーが振られ、最終走者がピットに帰って来た2分後に2回目が開始されるシステムだ。
まずはトップランナーのバリチェロは1分25秒992。続く2番手キミ・ライコネンはセクター1でバリチェロを0.4秒しのぐ。
3番手、デイビッド・クルサードはライコネンよりさらにセクター1が速かったが、わずかに0.006秒遅い。4番手ジェンソン・バトンはセクター2が速かったが0.3秒遅れ。5番手ヤルノ・トゥルーリは、ライコネンより1.7秒も遅く5位。2回目アタックと同じセットアップなのかもしれない。
6番手出走となった佐藤琢磨の時になると、路面温度は40度に上昇。琢磨は2回カウンターを当て、1.1秒遅れとなった。続く7番手、トヨタのクリスチアーノ・ダ・マッタはスピードがのびず2.7秒遅れでこの時点の最下位。
ミハエル・シューマッハーは8番手に登場し、セクター2が最速でライコネンを0.3秒しのいでトップに浮上!
11番手、地元のマーク・ウエーバーの時になると、路面温度は41度に。ウエーバーはバリチェロに次ぐタイムとなった。続くラルフ・シューマッハーはセクター3が最速で、兄にわずか0.144秒遅れの2位にすべりこむ。
15番手登場のファン−パブロ・モントーヤは、セクター1が最速のクルサードとほぼ同等ながら、セクター3も最速で1分25秒226でトップに!しかしM.シューマッハーとの差は0.075秒しかない。16番手のフェリペ・マッサのアタックになると、日が翳って路面温度が35度に低下した。
しんがりとなったミナルディのゾイト・バウムガルトナーは、1コーナー手前でブレーキをロックさせコースをはみ出し、トップとは7.3秒遅れの最下位に終わる。これでバウムガルトナーはピットに戻って、すぐに予選2回目の準備をしなければならなくなった。
14時56分19秒、2回目の予選開始。路面温度は38度に上昇。
トップランナーのバウムガルトナーは1分30秒681をマーク。これに続くはずのチームメイト、ジャンマリア・ブルーニはトラブルでピットを出られずじまい。3番手出走のジョルジョ・パンターノはバウムガルトナーのタイムを0.57秒上回った。4番手ダ・マッタは1回目の自己タイムは更新、1分27秒8。
7番手出走のクリスチャン・クリエンは、インラップのターン12でコースアウト、そのままピットに戻った。さらに8番手のトヨタのオリビエ・パニスはエンジンがストールしたか、コースインできずじまい。これでブルーニ、クリエン、パニスは最後尾が確定してしまった。
佐藤琢磨のアタックになると、路面温度39度となった。琢磨は無駄のないアタックで1分25秒851でトップに浮上!1回目4位のライコネンのタイムより速い。
しかし、12番手のウエーバーはセクター1が琢磨と同タイム。セクター2は琢磨より速く、100分の5秒差に琢磨を下してトップに浮上。さらに13番手バリチェロはなんと1分24秒482を記録。もちろんこの時点でダントツのトップ。ウエーバーより1・3秒も速い。14番手フェルナンド・アロンソはバリチェロの1.2秒遅れながら2位。15番手に登場したBARホンダのジェンソン・バトンは、セクター3が速くバリチェロのわずか0.5秒落ちで2位に!
続くデイビッド・クルサードは最終コーナーで縁石をはみ出し大きくバウンドしてしまい、なんとかコースに復帰するが期待はずれの8位。コースに土が出てしまった。キミ・ライコネンはクルサードよりマシだったが7位。ラルフ・シューマッハーは琢磨におよばず6位。
19番手アタックのM.シューマッハーはセクター1、2が最速でバリチェロをかわしトップに!最後のランナー、モントーヤはセクター1でタイヤをロックさせM.シューマッハーより1000分の1秒遅く、バトンと同タイムながら3位。
佐藤琢磨は自己ベスト・タイの7位。フェラーリは最前列を確保。M.シューマッハーのオーストラリアGPでのポールポジションは、2年連続3回目である。