Ｆ１日本ＧＰは１２日、鈴鹿サーキットで５３周の決勝レースが行われ、フェラーリのルーベンス・バリチェロが優勝。ミハエル・シューマッハーも８位に入り、ダブルタイトルを獲得した。佐藤琢磨は６位入賞の健闘を見せた。
　フォーメイションラップ開始時点の気温２１度・路面温度２３度。湿度８３％と高いが、雨は来そうもない。雲が動いていないのだ。グリッドからは１８位グリッドのヨス・フェルスタッペンがピットに入っている。
　スタート直後の１コーナーは、ポールのバリチェロ、ファン−パブロ・モントーヤ、フェルナンド・アロンソ、クリスチアーノ・ダ・マッタ、デイビッド・クルサード、オリビエ・パニスという順で通過していく。１周目のスプーン進入で、モントーヤがバリチェロをパスしてトップに立つ。
　オープニングラップはモントーヤがバリチェロを１．３秒リード。ライコネン６位、佐藤琢磨はシケインでジャスティン・ウイルソンをパスして１１位に浮上。琢磨はその後マーク・ウエーバーもかわし、相次いでジャガー勢を料理していく。ミハエル・シューマッハーが琢磨の後をピッタリとついてくる。最後列スタートのラルフ・シューマッハーはシケインでスピン！
　首位モントーヤはバリチェロを１周１秒以上づつリード。ハイペースで飛ばしていく。
　６周を終えると、衝撃的な映像が飛び込んでくる。なんとミハエル・シューマッハーが不測のピットイン！　なんとフロント・ウイングを壊している。琢磨に追突し、フロントを壊したのだ。ミハエルは最下位に転落してしまう。
　コンストラクターズタイトルのために首位を快走していたモントーヤだが、９周目にスローダウン！ピットに入って動かなくなってしまった。リタイヤ。これによりバリチェロがトップに返り咲くが、２位にアロンソが０．７秒差で迫ってくる。

　１０周を終えてダ・マッタが先陣を切ってピットインを行う。トヨタ、フェラーリ、ザウバー、ルノー、そしてマクラーレンのクルサードなどがピットに入る。どうやらこの辺りは３ストップの模様。バリチェロ、アロンソが同時ピットインを行うと、その間にライコネンがトップに浮上。１６位ミハエル・シューマッハーとの差は４７秒ある。
　そのライコネンは１３周目に最初のピットイン。ピットストップを遅らせるＢＡＲホンダのバトン、佐藤琢磨が一時的とはいえ１、２位に！　ＢＡＲ勢はその後１５周目に琢磨、１６周目にバトンがピットインを行っている。
　およそ３分の１の１７周目を消化して、ほぼ全車が１回目のピットインを終えた段階で首位バリチェロ、２位アロンソ、３位クルサード、４位ライコネン、５位ダ・マッタ、６位バトン、７位パニス、８位ウエーバー、９位トゥルーリ、１０位佐藤琢磨。
　２位を走行していたアロンソは、１９周目の１３０Ｒ手前でエンジンから白煙を上げてリタイア。クルサード２位、ライコネン３位に浮上する。この時点で佐藤琢磨９位。シューマッハーは１２位。
　３位ライコネンの差は、１回目のピットストップ後、なかなかペースが上げられない。首位バリチェロよりラップ２秒も遅い。９位を走行していた佐藤琢磨に、ラルフ、ミハエルのシューマッハー兄弟が近づいてきた。その後兄弟は同時にピットインを行い、順位を入れ替えず走行していく。
　２６周を終え、首位バリチェロが２回目のピットイン。首位のまま復帰していき、２位ライコネンとの差を８秒つけている。３位バトン、４位トゥルーリ、５位クルサード、６位佐藤琢磨、７位ハイドフェルド、８位ダ・マッタ、９位ウエーバー、１０位パニス、１１位ラルフ、１２位ミハエルと続く。ここまででリタイアは３台。

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