F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

GP2:オーストリアは欠場となる松下、懸念されていたバクーでの再スタート

2016年6月28日

 アゼルバイジャンのバクーで開催されたGP2の決勝レース2で、松下信治は3番手からスタートしてリタイアとなった。チャンピオンを目指す松下にとって、それ以上に痛かったのはレース後に審議委員会が下したペナルティだ。セーフティカー明けの再スタート時に混乱を招いたとして、1ラウンドの出場停止処分。今週末F1オーストリアGPと併催される、レッドブルリンクは欠場となってしまった。


 ペナルティの対象となったのは、合計3度の導入となったセーフティカーが退去して、再スタート時のドライビングだった。1回目はセーフティカーを抜き、2回目は再スタート直前に減速。3回目はラファエル・マルチェッロと接触。


 実際どのような状況だったのか、振り返ってみよう。まずは、セーフティカーに追いついてしまった場面から。バクー・シティ・サーキットのメインストレートは、事実上16コーナーから始まる超ロングストレートである。メインストレートで、これを超える長さのサーキットはない。そのためセーフティカー解除後の再スタートは危険だという声が挙がっていた。セーフティカーとレーシングカーの速度が違いすぎるため、ピットインするセーフティカーとの距離をどれくらいとって再スタートを切るのがベストなのか判断が難しいためだ。これは「DRSを利用する場合も同様だった」と、松下自身が決勝レース1のあとに語っていた。


「最初は早くスリップにつきすぎてDRS地点の手前でオーバーテイクしそうになってしまったので、その次からは少し間を置いたら、今度はスリップに入れなくなってしまった。これから、エンジニアとデータ分析します」


 セーフティカーが退去すると決まったら、集団のペースを決めることができるのはラップリーダーである。しかし一度、加速しはじめたら減速することはできない。松下は加速するタイミングがわずかに早く、セーフティカーがセーフティカーラインを超える前に、セーフティカーを抜いてしまったわけだ。


 次に、再スタート直前での減速について。1回目の再スタート後、おそらく松下は「加速するのが早すぎた」と感じていたに違いない。そこで今度はギリギリまで加速を遅らせた。そのこと自体はルール違反ではないが、加減速は禁止されている。状況としては、松下の加速がスムーズではなかったために、1コーナーへ大集団で突っ込むかたちになり、アクシデントが続出。3度目のセーフティカーが導入され、3度目の再スタートでは松下がマルチェッロと接触してリタイアとなった。


 最後の接触については、松下がターンインしようとしたところにマルチェッロがブレーキをロックさせて飛び込んできた。松下は接触を避けようと一度ステアリングを戻し、再びターンインしたが、目測を誤ったのか、避けきれずに接触となった。


 もちろん松下に非がないとは言えないが、1ラウンドの出場停止は厳罰だ。もし再スタート時のラップリーダーが松下ではなく他のドライバーだったら、あるいはF1でセーフティカーが導入されていたら、どんな再スタートとなっていたのか。しかし、それを確認するチャンスはなかった。松下には気持ちを切り替えて、シルバーストンで鬱憤を晴らしてもらいたい。



(Text : Masahiro Owari)




レース

9/20(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/21(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/22(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン331
2位ランド・ノリス279
3位シャルル・ルクレール245
4位オスカー・ピアストリ237
5位カルロス・サインツ190
6位ルイス・ハミルトン174
7位ジョージ・ラッセル155
8位セルジオ・ペレス144
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ24

チームランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム516
2位オラクル・レッドブル・レーシング475
3位スクーデリア・フェラーリ441
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム329
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム31
8位ウイリアムズ・レーシング16
9位BWTアルピーヌF1チーム13
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第18戦シンガポールGP 9/22
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd17 アゼルバイジャン&Rd18 シンガポールGP号