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可変ウイング使用の噂を受けて、FIAがリヤウイングの厳しい調査を実施
2016年6月13日
FIAは、高速走行時に違法な動きをするウイングを持つF1チームがあるとの憶測を受けて、より厳しくリヤウイングの調査を行った。
フェラーリのリヤウイングとレッドブルのフロントウイングが可変式になっており、ドラッグ減少につながっていることを裏づける動画があると言われている。テクニカルレギュレーションの第3.15条には「空力パフォーマンスに影響する部品は、車体に確実に固定されていなければならない。確実な固定とは、自由度がまったくないという意味である」と記載されている。ただし、FIA側は「疑いのあるウイングは、現在のレギュレーションに沿ったものだ」との見解を示した。
FIAがコンストラクターズランキング上トップ5までのマシンのリヤウイングを調査したところ、荷重を50%増やしたテストでも可変するウイングはなく、すべてが合法だった。レギュレーション上ではフレキシビリティのテストを強化または改定することも可能ではあるが、現状その予定はないという。
カナダGP後、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、「マシンはすべての厳しい検査をパスしており、問題は何もない」と語り、可変ウイング使用の疑惑を一蹴した。
FIAは近々新たなタイヤ空気圧のチェック方法を導入するとも噂されていたが、これも否定。昨シーズンのイタリアGPでメルセデスの2台が最低タイヤ空気圧を満たしていなかったことを受け、ピレリはスタート時の最低空気圧を変更し、レース直前に測定を行うようにした。
しかしピレリはフォーメーションラップ前の測定と実際のレーススタートまでの間に、空気圧を下げる方法を編み出したチームがあると疑っている。(空気圧測定の)手順変更は初期段階にあり、現在のチェック方法は、いずれ変わると考えられているが、その詳細は未定だ。
(Translation:Akane Kofuji)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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