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会見ピックアップ:マクラーレン代表さん、質問の答えになってませんよ

2016年5月27日

 F1モナコGPのFIA木曜会見は、マクラーレンとザウバーからチームを代表するふたり、そしてメルセデスとルノーとトロロッソの技術責任者クラスが出席し、いつにまして“お堅い”印象となりました。


 まず話題の中心となったのは、やはり前列中央に座ったザウバーのモニシャ・カルテンボーン代表。チームの財政難に関する質問が飛びますが、もちろん想定の範囲内で「問題解決に全力を尽くしているし、近いうちに解決できると自信を持っています」と、かわします。「ペーター・ザウバーが代表を務めていたときよりも厳しいのは、どうしてか?」という、ある意味ではモニシャの能力に疑問を呈するような質問には「スポーツとしてもビジネスとしても時代が違いますし、比較はできません」と華麗にスルー。また、ジュール・ビアンキの遺族がFIAなどを相手に訴えを起こす件に関しての質問を「弁護士資格を持っているモニシャから意見を伺いましょうか?」と司会に投げかけられたものの「弁護士資格を持っているからこそ、コメントはしません」と返答。法廷ばりに揚げ足を取らせない、巧みな弁論ショーを展開したのでした。


 それと比較すると、マクラーレンのエリック・ブーリエは「メルセデスの独走を終わらせるのはマクラーレンしかない」という報道について聞かれ「まず我々マクラーレンの野望とは……」と、はぐらかし、最終的には「それはロン(デニス)のコメントだと思うが……彼には素晴らしいキャリアがあり、F1界の伝統なのだから」と、まったく質問に対する答えとなっていない始末。


 政治的な話題も持ち込まれ、6月23日に行われるイギリスのEU離脱に関する国民投票について、各F1チームにとって影響があるかという質問も出ました。メルセデスのパディ・ロウは技術責任者ではありますが「チームへの影響は分析中だが、どちらに投票すべきかと尋ねてきたスタッフには『自分の意志に従うべきだ』と伝えている」と、はぐらかすことなく回答。


 ここでもブーリエは「我々の産業は基本的にイギリス国内に基盤があるので大きな影響はないと考えている」と答え、マクラーレン・ホンダが「ひとつのチーム」としてやっていくという名目は一体どこへ? といった発言。メルセデスのロウが、スペインGPでの同士討ち騒動について「2014年ベルギーGPでの騒動のほうがひどかったし、あの経験によって我々は大きく成長することができたからこそ、今回の出来事は大きく響いてはいない」と堂々とまとめた言葉に較べると、ブリエのほうは、なんとも頼りない様子に……。


 口は災いのもとと言いますから、名門マクラーレン・ホンダのスポーティングディレクターとしては、モニシャを見習って弁護士的なスキルを身につけるべきなのかもしれません。法廷のような、お堅い会見を聞きながら思ったのは、そんなことでした。



(Text:Mineoki Yoneya)




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