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衝撃のドライバー交代、レッドブルが背景を説明。「トロロッソの内紛と自滅しつつあるクビアト」

2016年5月6日

 マックス・フェルスタッペンをダニール・クビアトと交代させる形でレッドブルに移籍させたのは、クビアトをプレッシャーから解放しつつ、トロロッソのドライバー間の「大きな騒乱」を解消するためだったと、レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは語った。


 5日、レッドブルは、スペインGPからフェルスタッペンをレッドブル・レーシングに昇格させ、代わってクビアトをトロロッソに戻すことを発表した。


 直前のロシアGPでクビアトはアクシデントを引き起こし、これにマルコは激怒していたと言われるが、それ以前からフェルスタッペンを来年からレッドブルに移すことはほぼ決定していたとも考えられている。


■「3人のドライバーを救うため」とマルコは説明


 シーズン途中のドライバー変更という衝撃の発表の後、マルコはドライバーたちのことを考えての判断だったと説明した。
 今季思うようなパフォーマンスを発揮できずにいたクビアトをプレッシャーから解放するためであり、トロロッソのフェルスタッペンとカルロス・サインツJr.の間の軋轢を解消するための行動だったと、マルコは述べている。


「主にダニールからプレッシャーを取り除くための手段だった」とマルコはMotorsport-Total.comに語った。


「今年彼は去年ほどのパフォーマンスを発揮できていない。平均してリカルドより(1周あたり)0.3秒から0.5秒遅いのだ」


「彼は非常に不安定で、アップダウンが激しかった。ソチでのクラッシュは、彼が自分の中でプレッシャーを高めていった結果、起きたものだ。我々からのプレッシャーによるものではない」


「ロマン・グロージャンがかつて似たような状況だった。彼は当時、クラッシュを繰り返していた。そうなるのを我々は避けたかった。我々は幸運にも彼(クビアト)をトロロッソで再び走らせることが可能な環境下にある」


「一方でトロロッソではフェルスタッペンとサインツとの間の騒乱が大きく高まってきていた。そのため、いくつかの内部の問題を解決したのだ」


「クビアトを外したわけではない。彼は今後も我々のグループの一員だ。トロロッソは優れた中団チームだ」


■「フェラーリからのプレッシャーは関係ない」


 フェルスタッペン引き抜きに興味を示すフェラーリへの牽制かと聞かれたマルコは、契約上、引き抜かれることは心配しておらず、今回のラインアップ変更はドライバー4人をより詳細に評価することに役立つと語った。


「ご存じのとおり、我々は長期契約を結んでいるので、そういう行動を起こす必要はない」とマルコ。


「しかし今、リカルドとフェルスタッペンをチームメイトとして走らせることで、ふたりがどういうパフォーマンスを示すのか正確に評価できる。クビアトとサインツに関しても同様だ」


「これが今後の決断の役に立つ。だが繰り返しになるが、4人のドライバー全員と我々は長期契約を結んでいる」



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




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