ロータスからハースF1チームに移籍したロマン・グロージャンが、いずれは古巣ルノーチームに復帰できれば嬉しいと語った。ルノーはロータスチームを買い戻し、2016年に再びワークスチームとしてF1に参戦する。
ルノーがロータスを買収してワークス参戦するとのうわさは、昨年数カ月にわたってささやかれていたが、正式な発表が行われたのは12月3日だった。何週間も不透明な状況に置かれたグロージャンは、9月の時点で移籍を決断。レースドライバーとして4年間在籍したロータスを離れ、2016年に新規参入するハースに加わることを9月29日に発表した。
グロージャンは2008年にテストドライバーとしてルノーF1チームに加入、翌2009年、ネルソン・ピケJr.がシーズン途中でチームを離脱した後、後任に任命され、ヨーロッパGPでF1デビュー、終盤7戦に出場した。
グロージャンは2010年に残留することはできなかったものの、2011年にGP2でタイトルを獲得した後、2012年にルノーの後身ロータスチームのレースドライバーとしてF1に復帰した。それ以来2015年までの4年間を同チームで過ごしただけに、グロージャンはイギリス エンストンを拠点とするこのチームを離れることが辛く、いずれ再び戻って来たいと考えている。
「エンストンは僕の人生において大きなチャプターだった」とグロージャン。
「スタッフは皆友人であり家族のようなものだ。僕はファクトリーのことを隅々まで知り尽くしている」
「イギリスに住んでいたころは、ここでクリスマスを過ごしたことすらあったんだ。義理の兄弟と12月24日に行った」
「ここを離れるのは辛い。パドックの距離はそれほど遠くないだろうけど」
「ひょっとすると、3年か4年後、彼らがワールドチャンピオンになれるようなマシンを作り、『一緒に勝利を目指そう』と僕に声をかけてくれるかもしれない。そうなったら理想的だよね。フランス人にとってこれほど素晴らしいことはない」