F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

【解説】空力概念を一新、マクラーレンMP4-30

2015年1月31日

 史上最大のレギュレーション変更から1年ーーノーズに関する変更以外、車体製造に関わるテクニカルレギュレーションの変更がほとんどない2015年は、どのマシンも前年からの正常進化系路線を採っている。ところが、1月29日に発表されたマクラーレン・ホンダMP4-30は、さまざまな点で2014年と異なる進化を遂げたマシンとなっている。

 その象徴ともいえるのが、ノーズのデザインだ。昨年のマクラーレンは、ノーズの先端にレギュレーションをクリアするための細長い突起物を設けた、いわゆる「アリクイ」ノーズを採用していた。FIAは今年、その醜いノーズを排除するためレギュレーションを変更したものの、そこには依然として突起物が残る余地があった。そのため、すでに今季仕様のノーズを公開しているウイリアムズとフォース・インディアは昨年同様、先端に突起物を設けたミニ・アリクイノーズとなっている。
 しかし、マクラーレンはフロントバルクヘッドの幅のままノーズを前方へ低く伸ばしている。その理由として考えられるのは、エリック・ブーリエが語った「ドライバーに優しい、扱いやすいマシンにする」ための策ではないかということだ。

 昨年、多くのチームがアリクイ型を採用したのは、ノーズが低くなっても前方から入ってくるエアーの量を確保するための苦肉の策だった。しかし、大量のエアーが入っても、それが狙った場所へ、できるだけ速いスピードで流れていかなければ、ダウンフォースの増加にはつながらない。その証拠に2014年シーズンを制したメルセデスAMGはアリクイノーズを採用していなかった。

 一見、前方から入ってくるエアーの量が増えれば、ダウンフォースが増加すると思いがちだが、実際のダウンフォースはエアーの量ではなく流速スピードで決まる。つまり、大量にエアーを取り込んでもそれがノーズやステーなどで乱れてしまうと乱流を発生させるだけで、ダウンフォースを生むきれいで速い空気流にはならないのである。

 そこでマクラーレンはノーズを下げるというレギュレーションを逆手にとり、前方から入ってくるエアーをあえて制限する道具としてデザインしたように考えられる。ノーズ下を流れるエアーを犠牲にしても、それ以外をきれいに狙った場所へ流すことで、安定したダウンフォースを目指そうとしたのではないか。少なくとも、マクラーレンはノーズ下の開口部を広げる方法にメリットを見出せなかったわけで、その答えが、このスラントノーズというわけだ。





レース

6/28(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
6/29(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/30(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン237
2位ランド・ノリス156
3位シャルル・ルクレール150
4位カルロス・サインツ135
5位セルジオ・ペレス118
6位オスカー・ピアストリ112
7位ジョージ・ラッセル111
8位ルイス・ハミルトン85
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング355
2位スクーデリア・フェラーリ291
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム268
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム196
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム30
7位マネーグラム・ハースF1チーム19
8位BWTアルピーヌF1チーム9
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
第13戦ハンガリーGP 7/21
第14戦ベルギーGP 7/28
第15戦オランダGP 8/25
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.6 第7戦エミリア・ロマーニャGP & 第8戦モナコGP & 第9戦カナダGP号