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レッドブルはFIAを無視、ライバルはリスク冒さず

2014年3月19日

LAT

 オーストラリアGPの2位に対して失格処分を受けたレッドブル・レーシングは、FIAの燃料流量センサーが不正確だったと主張している。しかしライバルチームは、そういった傾向を認めながらも、失格のリスクを冒さないため対処していたことが分かった。

 レッドブル・レーシングが燃料流量に違反したとして、2位でフィニッシュしたダニエル・リカルドに失格の裁定が下された。

 しかしレッドブルは、FIAが用意したセンサーの正確性には疑問があり信頼性に欠けていたと主張、自身のセンサーによると燃料流量100kg/hを超える違反を冒したという事実はないとして、リカルドの2位剥奪に対する不服申し立てを行った。

 他のチームの関係者によると、彼らもFIAのセンサーに小さな誤差を見出していたというが、そのセンサーが示す燃料流量によって規則に従っているかどうかを判断するとFIAから通達されていたため、レッドブルのようにFIAのセンサーを無視するリスクは冒さなかったという。

 レッドブル以外のチームは、FIAのセンサーで100kg/hの燃料流量を超える可能性が警告された場合、自身のデータがそれに反する結果を示していたとしても、違反とみなされないよう調整を行っていた。

 一方、レッドブルはFIAのセンサーを信用せず、FIAからの忠告も無視した。

 燃料流量センサーの技術は新たに取り入れられたものであり、最初にテストされた時から正確性に疑問が持たれていた。

 しかしレッドブルのライバルたちは、FIAに従うべきだと考えている。

 フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは次のように述べた。

「この問題はFIAが管理しているという事実に頼る必要があるが、実際にうまく管理されている。FIAは彼らの仕事をする。そこに問題は全くないと私は確信している」

 メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、燃料流量のチェックはFIAの仕事であり、今後よりうまく機能するようになると述べている。

「すべてのシステムがうまく機能すればいいだけの話だ。FIAが燃料流量を管理し、すべてのチームをチェックしている。FIAとチームはそれによって学ぶことになる」
「燃料流量メーターはFIAのシステムであり、それをマシンに搭載しなければならない」
「今は学習の途中であり、チームとFIAはサポートし合う必要がある」




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