ドライバーウォッチング：驚く速さを見せたコバライネン

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　腰の手術のため、キミ･ライコネンが最終2戦を欠場。その代役に抜擢されたヘイキ・コバライネンが、誰もが驚く速さを見せた。ほぼ1年ぶりのレース出場。しかも去年までのケイターハムに比べれば、格段に速いロータスマシンである。なのに初日から実にスムーズに乗りこなし、フリー走行はグロジャンをしのぐ5番手。そして予選も危なげなくQ3に進出し、8番グリッドを獲得した。

　囲み取材に現れたコバライネンは、いかにも満足そう。「すごくハッピー」というコメントを聴かなくても、その表情がすべてを物語っていた。

「昨日のフリー走行は、自分でもでき過ぎだと思ってた。だから今日は、『調子に乗るな』って自分に言い聞かせながら走ったんだ。とにかく慎重に行くんだってね。予選は僅差の闘いになることがわかってたし、だからほんの少しのミスでトップ10に残れないこともありうる。それだけは、避けようと思ってた」

　昼からの予選は曇りがちの天候のため、路面温度が低下。多くのドライバーがタイヤの温まりに苦しんだ。

「僕も、同様さ。その意味では、タイヤ性能を100％引き出せたとは言えない。でも全般的には、満足してるよ。レースではそれほどタイヤに苦しまないはずだし、ロングランペースは悪くない　明日はかなり暑くなりそうだしね。特に具体的な目標はないけど、チームのために最高のレースをするよ」

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