ドライバーウォッチング：来季の事を聞かれてもブレないマッサ

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　2列目4番グリッドから抜群のスタートを決めて、1コーナーのブレーキングではすでに2番手。その後アロンソに譲ったものの、スペインGP以来5ヶ月ぶりの表彰台は確実かと思われた。しかしピットインの際にマーク・ウェバーに逆転され、4位に終わってしまう。

「ああいう状況だと、先にピットインしたもの勝ちだよね。そして後ろを走ったマークが先にしかけて、ニュータイヤでペースを稼いだことで、順位逆転に成功したってわけさ」

　フェラーリの地元ということもあって、いつもよりずっと多い報道陣を前に、マッサはそんなふうに淡々と状況を説明した。
「本来なら、僕らが1周早くピットインすべきだった。そうすれば、表彰台に上がれてたと思うよ」
　そう言いながらも、実にさばさば。悔しそうな感じは、全然ない。

「そりゃ、もちろん悔しいよ。でもレッドブルとの性能差は、歴然としてたからね。それでもあそこまで戦えたから、僕自身はベストを尽くしたと思ってる」

　この記事が出る頃には、フェラーリの来季ラインナップが発表されている可能性が高い。それについて訊かれた時も、マッサの淡々ぶりは少しもブレない。

「たとえば今週末のレース結果で、来季のラインナップが決まるとか、そんなことは絶対ないはずだよ。ルカ（ディ・モンテゼモロ会長）は僕のことを100％知ってるし、どれほどフェラーリに貢献してきたか、十分わかってる。クルマもエンジンも大きく変わる来年こそ、継続性が重要なんじゃない？」

　ライコネンがフェラーリに復帰するとか、アロンソが出て行くとか、いろんな噂が渦巻いたが、結局はアロンソ・マッサコンビが来年も継続するということなんだろうか。

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