グロージャンに酷評。ペレスは「評価が難しい」

Sutton

　英AUTOSPORTが2013年モナコGPを戦った22人のドライバーを10点満点で評価した。ポールポジションから完勝を成し遂げたメルセデスのニコ・ロズベルグら3人に満点が与えられ、週末を通してクラッシュを繰り返したロメイン・グロージャンには最低点の評価が下された。

　英AUTOSPORT誌のF1担当編集者エド・ストローは、今回ロズベルグ、エイドリアン・スーティル、ジャン−エリック・ベルニュに満点10点をつけた。

「木曜朝にコースに出た瞬間からロズベルグがモナコの主役になるだろうと予想できた。非常に速く、それよりなによりきわめてスムーズで正確だった。ドライバーもマシンもだ。タイヤの磨耗に懸念を抱えながら、ポールを取り、レースを見事にコントロールした」

　フォース・インディアのスーティルは8番グリッドからスタートし、抜きにくいモナコでオーバーテイクを繰り返し、5位でフィニッシュした。

「スーティルはプラクティスでは順調だったとはいえない。木曜にサンデボーテでスピンしたし、土曜朝にはマスネでクラッシュを喫し、予選への準備に影響が出た。しかし予選が始まってみると、彼は素晴らしい走りを見せた」
「チャンスを逃さず、ワールドチャンピオン経験者のバトンとアロンソをヘアピンでオーバーテイク、F1復帰後のベストリザルトを獲得した」

　トロロッソのベルニュは10番グリッドからスタートして8位をつかみ、マレーシアGP以来の入賞を成し遂げた。

「フランソワ・セベールのカラーリングのヘルメットを被って臨んだモナコで、ベルニュは今季初のQ3入りを果たした。プラクティスの時点からチームメイトよりもマシンバランスに満足できており、非常にスムーズな走りを見せていた。その流れを保ち、彼は予選で楽にトップ10入りを果たした」
「レースでは序盤は10位を維持し、中団で静かに効率的なレースをし、ペレスとライコネンの接触により8位を手に入れた。今回の彼には文句のつけようがない」

　週末の中で3回のクラッシュを喫したグロージャンは、今回最低点の3点という評価になった。グロージャンは決勝終盤に前を行くダニエル・リカルドのリヤにクラッシュ、次戦10グリッド降格のペナルティを受けた。

「グロージャンのF1キャリアの縮図のような週末だった。猛烈に速く、表彰台の候補であると見られたものの、プラクティスでの2回のクラッシュによってその速さを最大限に生かせなくなった」
「リカルドはグリップ低下に苦しんでおり、シケインのブレーキングが早いのは予想できることだったにもかかわらず、グロージャンは接触してしまった。できるだけ早くいい流れを作り、重大なミスをなくす必要がある」

　キミ・ライコネンと接触し、リタイアに終わったセルジオ・ペレスに関しては、「速さを見せ、攻めのレースをしようとした意欲は称賛に値する。しかし今回もまた彼は何度か限界を超えてしまった」として、「評価を下すのが難しい」と悩んだ末に担当者は6点を与えている。

Sutton

　各ドライバーの点数は以下のとおり（10点満点）。

●レッドブル・レーシング
セバスチャン・ベッテル：8点
マーク・ウエーバー：7点
●フェラーリ
フェルナンド・アロンソ：6点
フェリペ・マッサ：4点
●マクラーレン
ジェンソン・バトン：8点
セルジオ・ペレス：6点
●ロータス
キミ・ライコネン：6点
ロメイン・グロージャン：3点
●メルセデス
ニコ・ロズベルグ：10点
ルイス・ハミルトン：7点
●ザウバー
ニコ・ヒュルケンベルグ：7点
エステバン・グティエレス：6点
●フォース・インディア
ポール・ディ・レスタ：8点
エイドエイアン・スーティル：10点
●ウイリアムズ
パストール・マルドナド：5点
バルテッリ・ボッタス：6点
●トロロッソ
ジャン−エリック・ベルニュ：10点
ダニエル・リカルド：6点
●ケータハム
シャルル・ピック：5点
ギド・バン・デル・ガルデ：7点
●マルシャ
ジュール・ビアンキ：6点
マックス・チルトン：5点

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