2012年F1韓国GPの日曜決勝で、マクラーレンのルイス・ハミルトンは10位を獲得、ジェンソン・バトンはリタイアを喫した。
■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
ルイス・ハミルトン 決勝=10位
くたくただ。レース後、セカンドスティントに入って数周あたりにリヤアンチロールバーにトラブルが発生していたことを聞かされた。走っていて危険はなかった。ベストを尽くし、ずっとプッシュし続けた。でもいいペースを保つのはものすごく難しかった。コーナーごとにバランスが変わり、ストレートでクルマが安定せず、タイヤがどんどん摩耗し、そのために3回ストップで走らなければならず、ポジションを大きく落とした。
その上、ランオフの人工芝の一部を拾ってしまい、最後の数周はそれが側面のウイングレットに絡まったまま走らなければならず、余計に苦労した。ディフューザーにも影響し、終盤にはリヤのダウンフォースがなくなり、10位を守り切るのがかなり大変だった。
タイトル獲得については、論理的には僕にはもうチャンスはおそらくないだろう。そうはいっても、まだ残りのレースでたくさんのポイントを稼げる可能性はあるから、プッシュし続ける。思わぬことが起こったこともあるし、決して諦めない。
こういう日を経験しなければならないのは辛いことだ。でもどんな悪い状況でも何かいいことはある。たとえば、戦い続けているときの自分の心の中を見ることができるのは素晴らしいことだ。こういう日々を送ることで、真の精神が見えてくる。
ジェンソン・バトン 決勝=リタイア
すごくいいスタートを決めて、メルセデス2台を抜くことができた。1コーナーへの進入で(セルジオ・ペレスがブレーキングを遅らせ前のクルマに接触するという)小さな事故があり、僕はワイドなラインを取らざるを得ず、ニコ(・ロズベルグ)をコース外に押し出す結果になった。
その後、1周目のバックストレートでニコと僕はいいドラッグレースをした。ターン3に向けて僕がブレーキングをかなり遅らせていたら、突然可夢偉のクルマが僕のクルマの右側を乗り越えたんだ。
ものすごくがっかりしている。レースは長く、誰もがたくさんのチャンスを持っている。ここはオーバーテイクも可能なサーキットだ。だからこそ、1周目にあんな行動をとる人間がいることに驚くよ。
僕にはもうタイトルを獲得できる現実的なチャンスはない。だから残りの4戦は楽しんで走ることにする。コンストラクターズ選手権でチームのためにポイントを取ることが最優先事項になるよ。できるだけ多くポイントを取るために集中していく。