2012年F1日本GPの日曜決勝で、トロロッソのダニエル・リカルドは10位、ジャン−エリック・ベルニュは13位だった。
■スクーデリア・トロロッソ
ダニエル・リカルド 決勝=10位
波乱に満ちたレースだった。スタートの際、一瞬うまく動き出せなかったんだけど、その後ギヤを上げて駆動を感じられ、前に進むことができた。それでもヒュルケンベルグにポジションを奪われてしまった。その後セーフティカー出動の原因になるアクシデントが起きて、その際にいくつか順位を上げることができた。前でアロンソがスピンオフするのが見えた時は、本当に間一髪だった。たくさんのクルマがアクシデントの場所に近づいているところだったんだ。でも僕をそれを何とか避けて、ターン3でグロージャンをパスした。
その後はすごくいいレースができた。マルドナドにはついていけたが、抜くことはできなかった。最後のふたつのスティントはうまくいった。戦略が違うウエーバーとバトルをした。レース終盤にはミハエル(・シューマッハー)を後ろに押さえて走った。彼とのバトルを制することができてすごく嬉しかった。戦っている相手より自分のマシンの方が遅いと苦労するけれど、DRSゾーンで防御するためにKERSをどう使うか、ピットウォールからいいアドバイスをもらえたので、なんとか勝つことができた。僕らチームの作業はよくなってきているし、プレッシャーをかけられながらの自分のドライビングにはすごく満足している。
7度タイトルを獲得したドライバーが自分のすぐ後ろを走るなんて経験はめったにできることじゃない。彼はあと数戦で引退してしまうから、彼とバトルができたということを自分のスクラップブックに加えることができて嬉しかったよ!
ジャン−エリック・ベルニュ 決勝=13位
いいスタートを切ったけれど、全体的に見て、もっといいレースができたはずだと思う。ファーストスティントでコバライネンの後ろでかなり時間をロスしたんだ。彼はオプションタイヤを履いていて、コーナー立ち上がりでのトラクションが僕よりよかった。また、2コーナーで、前にいたロズベルグがこっち側に向かってくるところに出くわし、ブレーキを踏まなければならず、皆に抜かれてしまった。その後は全力でプッシュし、マシンの力を示し、強力なペースで走った。ペナルティで3グリッド降格になったのも不利になったけれど、今回も僕らは日曜で強いということを証明できた。フォース・インディア勢やセナより速かったんだ。次はわずか数日後に韓国でまた戦う。韓国は去年トロロッソで金曜朝のプラクティスで初めて走った場所だ。全体的に楽しい週末だったから、来年またここでレースができるのを今から楽しみにしている。