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ハミルトン独走V。ペレスがフェラーリ退け2位

2012年9月9日

LAT

 2012年F1第13戦イタリアGPは現地時間9日に当地のモンツァ・サーキットで53周の決勝レースが行われ、マクラーレンのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げた。ザウバーの小林可夢偉は9位に入った。

 ヨーロッパ最終戦となるイタリアGPはティフォシの聖地、そして平均時速が240km/hを超える高速サーキットのモンツァが舞台。決勝は気温27度、路面温度39度というドライコンディションで行われた。予選4番手のポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)はギヤボックス交換により5グリッドダウン、同12番手のパストール・マルドナド(ウイリアムズ)も前戦のダブルペナルティにより10グリッド降格となっている。

 レースは、ポールシッターのハミルトンがスタートの争いを制して序盤からリード。ハミルトンは後続を徐々に引き離すと、19周目にフェリペ・マッサを逆転したジェンソン・バトンと1-2態勢を築いた。しかし、中盤以降もレースを支配していたマクラーレンを悪夢が襲う。33周目、バトンが突然マシンを止め、リタイアとなってしまった。

 これでレースは独走状態のハミルトンは変わらず、2番手にマッサ、そして3番手には10番手スタートから追い上げてきたフェラーリのもう一台、フェルナンド・アロンソのトップ3と変わった。レースは中盤以降もこのポジションで推移し、このままチェッカーまで進むかに思われた。だが、終盤にもうひとつのドラマが待っていた。ライバルと異なるハード(タイヤ)スタートで終盤ハイペースを刻んだザウバーのセルジオ・ペレスが残り10周を前にフェラーリの背後にまで迫る。するとペレスは、46周目にマッサとアロンソはいとも簡単にオーバーテイクし、2番手に浮上してしまう。

 結局ペレスは、独走のポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げたハミルトンに続く2位でゴール。ホームレースのフェラーリはポイントリーダーのアロンソが3位に入った。

 8番手スタートの小林可夢偉は、スタートこそ順位を上げたものの、レースペースに苦しみポイント圏内も難しい状態だった。しかし、終盤まで粘りの走りを見せるとレッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウエーバーが相次いでリタイアしたため、なんとか9位に滑り込んだ。なお、セバスチャン・ベッテルはオルタネータのトラブルだった。


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