2012年F1スペインGPの日曜決勝で、フェラーリのフェルナンド・アロンソは2位、フェリペ・マッサは15位だった。
■スクーデリア・フェラーリ
フェルナンド・アロンソ 決勝=2位
この2位は勝利のように感じるよ。サクヒールのレースではウイナーからほぼ1分遅れでフィニッシュしたが、今日はレッドブルの一台をラップし、最後の最後まで優勝を争うことができたんだからね。その上、レッドブルとマクラーレンのドライバーたちとのポイント差を大幅に縮めることができた。だからこそ今週末の結果はなおさらポジティブだ。
セカンドスティント終盤が重大な局面になった。マルドナドは少し早くピットに入り、僕らはコース上にステイアウトした。でもその際に丸々1周にわたってバックマーカーの後ろで時間をロスしたんだ。メインストレートの終盤でイエローフラッグが出ていたこともあったが。
残り7周というところで、突然リヤのグリップが低下した。明らかな理由がなくいきなりマシンのハンドリングが変わったので、何か壊れたのかとチームに尋ねた。それでもレース終盤になってもウイリアムズはとても速かったし、チェッカー直前にはキミ(・ライコネン)が後ろから接近しつつあったから、2位を守れてラッキーでもあった。
今年の選手権は、レースごとにトップチームのパフォーマンスに浮き沈みがあり、毎回違うウイナーが生まれるから、読み取るのがとても難しい。僕らはマシンをデザインする段階でベストの仕事ができなかったのは間違いなく、まだやるべきことは多い。でも、おそらくマシンの限界を超えて、自分たちのポテンシャルを最大限に引き出していることは誇りに思っていい。中国とバーレーンのふたつのグランプリではかなり苦労したけれど、その後また表彰台に上れたというのはとてもポジティブなことだし、今後のシーズンに向けて自信を持てる。
今後も常にマシンをアップデートし続ける必要がある。今はすごく接戦だから、ほんの小さなことでもプラスになる可能性があるからね。
フェリペ・マッサ 決勝=15位
今日の僕のレースは28周目に受けたペナルティの影響を受けた。正直言って、僕は全く悪いことはしていないと思う。何が起きたのか、詳しく調べてみた方がいい。僕は集団の真ん中で走っていて、絶対に誰にもオーバーテイクを仕掛けたりしていない。本当にがっかりだ。その時まではレースが順調にいっていて、トップ10に楽に入れる状況だったんだ。
レッドブル勢やマクラーレン勢と同じグループで走り、彼らと同じペースで走れた。オープニングラップはうまくいき、大きく順位を上げることができた。フェルナンドが最後までずっと優勝争いをすることができたのを喜んでいる。僕らのマシンのポテンシャルは間違いなく向上したということだからね。
このマシンはまだ最速ではないけれど、僕らは正しい道を進んでいるようだ。素晴らしい友人であるパストール(・マルドナド)にお祝いを言いたい。F1初優勝というのは素晴らしい経験だ。彼が今どういう気分なのかよく分かるよ。