ジャンカルロ・フィジケラが、クリスマスプレゼントとして欲しいのはF1でのポジショニングアップであり、ルール変更によってフォース・インディアがポイント争いのできるチームになれることを期待していると語った。
フォース・インディアにとって今年は大きな躍進を遂げた1年であったものの、優勝争いからはほど遠いシーズンであった。しかし、フィジケラは、来季から空力とタイヤのルールが変更される上、マクラーレン・メルセデスと新たなパートナーシップを組むことで、2009年はトップ8を脅かす存在になれると自信を持っている。
フィジケラはチームの公式ウェブサイトの中で次のように語った。
「2009年を楽しみにしている。新しいルールが施行されれば、すべてが変わるだろう。とくに、スリックタイヤやダウンフォースレベルに関してね。新しいルールに合ったいいマシンを作り、スリックタイヤを履いてできる限り早急に走ってみることがとても重要だと思う」
「パートナーも新しくなり、2009年は僕たちにとって大きなチャンスになると思う。(前進するのに)今年以上にいいチャンスだ。でも、ルールが新しくなるので、どういう結果になるかは誰にもわからない。それがわかるのはオーストラリアだろうね」
「チームのために(今年)ポイントが獲得できなかったのはアンラッキーだった。もちろん、期待していたような結果ではなかった。でも、僕たちは、2009年にチャンスが訪れ、ポイントを獲得できるはずだと希望を持ち続けなければならない。弱点が予選にあることはわかっている。同じことを繰り返さないように努めていく。メンタル面でタフだったけれど、僕はコクピットに座るたびに全力を尽くした。それが僕たちの仕事なのだから、できるだけいい仕事をしなくてはならない。願わくは、2009年はもっといいマシンを手にしたいね!」
今年はフラストレーションのたまるシーズンではあったものの、フィジケラは来季もチームに残留できることを喜んでいる。とくに、今年の後半戦ではいい面が見られるレースもあった。F1デビューを飾ったときに比べてチームは大きくなったが、フィジケラは当時の同僚が多数残ったチームと一生懸命仕事に打ち込むことを楽しみにしている。
「チームは(ジョーダン時代より)大きくなったと思う。新しいスタッフたちもいくらか入ったけれど、僕がいた頃のメンバーはほとんど変わらなかった。昔にもどった気分がしたよ」
「よかったのは、チーム内の雰囲気が素晴らしかったことだ。難しい状況だったけれど、チームのみんなは本当にプロフェッショナル精神で仕事をしていた。彼らはいつも一生懸命やっていた。だからいい雰囲気だった。その点ではポジティブなシーズンだった。あまりプレッシャーを感じなかったし、みんなと仲良くやれたからだと思う。ビジャイは素晴らしい男だ。彼はF1を愛しているし、仕事も素晴らしかった。インドにとってF1参戦の絶好のチャンスになったのだから、国民は彼に感謝しなければならないと思う。彼はインドや僕たちに本当に色々なことをしてくれている。チームにいい影響をもたらす人物がいるのは素晴らしいことだね」