フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロは、FIAがF1チームのすべてにスタンダードエンジンの使用を強要した場合、マニュファクチャラーチームはF1から撤退する気がすると語った。
F1全チームが同じエンジンを使うというマックス・モズレーの提案によって、複数のチームがF1から撤退する可能性が出ている。フェラーリは過去に、提案が強制的に行われた場合、F1撤退の可能性もあると警告したことがある。
しかしモンテゼモロは、全チームにスタンダードエンジンの使用を強制した場合、現在のような形でのF1は終焉を迎えるだろうと語った。
「(スタンダードエンジンは)F1撤退の機会になるだろう。もしもスタンダードエンジンの提案が通れば、少なくとも4つか5つのマニュファクチャラーチームがF1を見限ることになるだろう。4つか5つのチームというのはフェラーリを除いての話だ。つまり、マニュファクチャラーチームの全てのことだ」
FIAがモズレースペックのエンジン導入にいまも熱心である一方、フォース・インディアやウイリアムズといったプライベイターにとって好ましいと思われるモズレーの提案するコスワースエンジンとパフォーマンスが同じものであるのなら、自らの手によってエンジンを作る考えでいると思われる。
FIAとFOTAの間で過日に行われた会議の後、様々なコスト削減案が発表されたが、モンテゼモロは前進できたことに強い希望を抱いていると語った。
「FIAはとてもよくやっている。マックス・モズレーもコスト削減問題について話し合うために本当によくやっている。しかし、モズレーは2010年について考えている。それは今後のことだ」
「現実的な金融危機の影響は2009年にあると思われる。去年の7月、私たちはここマラネロで初めての会議を開き、FOTAを創設した。一致団結した素晴らしい雰囲気だった。まず、来季のエンジンコストについて50%の削減を決議できた。2012年からの計画では、予算全体でコスト半減を行う予定でいる。マラネロでの初会議以降、私たちはいくつかの重要な前進を果たしてきた。2009年以降はエンジンについて50%の削減を行ない、2012年以降は予算全体を50%削減する予定だ」