フェラーリは、来季からF1に導入されるKERS（運動エネルギー回生システム）の開発が遅れていることを明らかにした。

　BMWザウバーやマクラーレンなどはすでにKERSを搭載したマシンでテストを行っているが、フェラーリの開発作業はまだその段階に至っていない。フェラーリは、システムの開発作業は続けているものの、開幕戦の導入に間に合わない場合に備えて、KERSを搭載しないマシンの評価も行っていることを明かした。
　マラネロで行われたイベントの前に、テクニカルディレクターのアルド・コストらは、KERSにかかるコストは予想以上に大きく、予定していたより多額の資金を費やしていると認めた。

「エネルギー回生システムには集中して取り組んでいる」と彼らは述べた。

「少し予定よりは遅れているが、KERSをオーストラリアの開幕戦で導入できるようにすることが我々の目標だ。だが一方で、KERSなしのマシンの評価も行っている」

「（KERSは）大変なチャレンジだ。エンジンと電気系に関してはコストは下がったものの、KERSでは予定していた以上の予算を費やしている」

• -
  ツイート
• 0
  シェア