マレーシアGP予選で2列目に並んだマクラーレンのヘイキ・コバライネンとルイス・ハミルトンだが、同じく7番手となったニック・ハイドフェルドがこの2台に進路を妨害されたと訴えている。
BMWザウバーのニック・ハイドフェルドはマレーシアGPの公式予選終了後にマクラーレンの2台に対し不満を訴えた。ハイドフェルドは彼の最後のアタックラップで進路を妨げられたとして、セッションの結果がいくらか犠牲になったと考えているようだ。
この日の予選は早くから降雨が予想され、セッション中何度も雨が落ちてくるという予報が出されていた。これにより各セッションとも開始早々にタイムアタックを行うマシンが続出。
問題となっている最終セッションでも多くのマシンは2回目のアタックラップを通常よりも早く終えていた。そこでハイドフェルドは運悪くインラップ中のマシンに遭遇してしまい、レースの燃料を節約しようとスロー走行を行っていたマシンを避けながらアタックを強行せざるを得ず、結果7番手に終わってしまった。
これにより3番手のヘイキ・コバライネンから7番手のハイドフェルドまでの僅か0.140秒の差の中にはルイス・ハミルトン、ヤルノ・トゥルーリ、ロバート・クビカを含む5台がひしめくことになった。ハイドフェルドは特にターン4でレコードラインをゆっくり走っていたというマクラーレンの2台を非難している。
「Q3の結果については非常に失望しているよ」そう彼は不満を口にした。
「最終アタックでは最初の連続コーナーをうまく駆け抜けることができたんだ。でも、そこから先はとてもゆっくりラップしているクルマが多くいたね」
「明らかに彼らには僕がアタックラップを行っている最中だという情報が伝わっていなかった。2台のマクラーレンはレーシングライン上でクルージングしており、ターン4の手前で僕は多くの時間を失ってしまった」
「ここで僕はコンマ2秒はロスした。それがなければ3番手を得られたはずだ。今日のクルマには非常に満足していたしね」
また、これと同じようにルノーのフェルナンド・アロンソも、最後ソフトタイヤでのアタック中に同じ目にあったと語っており、この件に関しハイドフェルドとアロンソはレーススチュワードに意見を述べた。その後、マクラーレンのハミルトンとコバライネンはスチュワードの呼び出しにあい、事情の説明を求められている。