FIAは9日、モナコ国内のスポーティングクラブで開催された表彰式において、F1、WRC、WTCCなどの選手権でチャンピオンを獲得した各ドライバーやチームを表彰した。
フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ローブ、アンディ・プリオールの他、カートやその他のFIA選手権を含む2006年シーズンのチャンピオンたちが表彰を受けた。
アロンソにとっては、今回の表彰式は、2005年、2006年と2回の世界タイトルをもたらしてくれたルノー・チームとの最後の公式イベントということになり、特に感慨深かったはずだ。ルノーから旅立つアロンソではあるが、マクラーレンで新たなチャレンジに挑むのが待ち遠しいと繰り返した。
「これがルノーと出席する最後の公式イベントだ。コンストラクターズ選手権、ドライバーズ選手権において再び世界チャンピオンになることができ、いま、僕らの素晴らしい関係が完璧な形で終わろうとしている。ルノーでのキャリアにはとても満足している。これからは新たなチャレンジを始めたいと思う」
ステージにはアロンソと一緒にフラビオ・ブリアトーレが上がり、コンストラクターズチャンピオンシップのトロフィーを受け取った。
「最高だ。私もルノーやチームのことを思うと、喜びもひとしおである。またフェラーリと非常に激しいバトルを展開できて、このF1というスポーツにとっても良かったと思っている。素晴らしいシーズンだった」
一方、腕を骨折して最後の4戦に欠場しながらもシトロエンで3連覇を達成したローブは、コ・ドライバーのダニエル・エレナとともに表彰を受けた。
「タイトルを獲得するのは、どんな時でも僕やコ・ドライバー、チーム全員にとって最高の瞬間だ。チャンピオンを獲得するまでは相当なプレッシャーを感じていたが、それも良い思い出として記憶されるだろうし、これからもタイトルを獲得できるように願っている」
プリオールもまた、2004年のヨーロッパツーリングカー選手権からの3連覇を達成し、2回目の世界タイトルを手にした。
「ここに戻ってこられるのは最高の気分だ。2連覇を達成するのは格別だが、実際にはヨーロッパツーリングカー選手権からの3年連続になる。僕は、この選手権が大好きだ。来年も追われる立場となって、さらに厳しくなるだろうけど、最終戦まで何人ものドライバーとタイトル争いを繰り広げたことを考えると、今年は特に価値が高いと思う」