ドイツ出身でまだ10代のクリスチャン・ビエトリスが、バレンシアで開催された2006年フォーミュラBMWワールドファイナルを制し、BMWザウバー・チームのテストに参加するチャンスを獲得した。
17歳のビエトリスは、この最終戦をポールポジションからスタートすると、35名にも及ぶライバルたちのチャレンジを跳ねのけて優勝を果たし、F1テストの権利を獲得した。去年のワールドファイナルに優勝したマルコ・ホルツァーは、先週バレンシアでテストを行っている。
「週末を完璧な形で終えることができた」とビエトリス。
「僕のマシンは、最初のフリープラクティスから好調だった。そのおかげで予選セッションでトップに立つチャンスを掴み、第3ヒートまで全て制したんだ。レースでもその流れを維持することができた。言うまでもなく、今からF1テストを楽しみにしている。僕は(元フォーミュラBMWドライバーの)セバスチャン・ベッテルの大ファンなんだ。彼は、フォーミュラBMWの元チャンピオンたちがどれだけ素晴らしいキャリアを積み上げられるかを示してくれた」
BMWモータースポーツディレクターのマリオ・タイセンは、週末を通してドライバー36名が見せたパフォーマンスに満足感を表し、ビエトリスは次のレベルに進むために必要なものを備えているはずだと述べた。
「今週末のことをとても誇りに思う」とタイセン。
「コース上でエキサイティングな走りが披露された。最終レースには36台もの参加があったものの、アクシデントやコースオフの場面はごくわずかだった」
「ドライバー全員がフォーミュラBMWで学んだことを十分に発揮できていた。これは優勝を飾ったクリスチャン・ビエトリスに特に当てはまる。セバスチャン・ベッテルやニコ・ロズベルグらは、シングルシーターのレースキャリアをフォーミュラBMWから素晴らしい形でスタートしたが、ビエトリスも今、彼らの仲間入りを果たした。私自身は、彼が次のステップに踏み出すための才能にも恵まれていると確信している」