ブラジルGP最後となるフリー走行3回目は、フェラーリのフェリペ・マッサが1分11秒443でトップタイムをマークした。2番手にはミハエル・シューマッハーが続きフェラーリがワンツー。3番手にはジェンソン・バトン(ホンダ)が続いた。
土曜日午前11時から(現地時間)から始まったブラジルGPのフリー走行3回目の天候は曇り、気温21度、路面温度35度、湿度66%というコンディション。
セッション開始とともにスパイカーMF1のティアゴ・モンテイロが先陣を切ってコースイン。続けてロバート・ドーンボス、クリスチャン・アルバースがコースへと向かうものの、インスタレーションラップのみでピットへと戻っていった。このセッションで一番最初にフルラップの走行を行なったのは佐藤琢磨で、開始6分にコースインするとまず1分16秒895のタイムをマーク。その後も琢磨は積極的な走りを見せ16秒443まで自らのタイムを縮めていった。その後はラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリのトヨタの2台、ドーンボス、クルサード、山本左近、ロバート・クビカ、ビタントニオ・リウッツィらがフルラップの走行を行ないクビカの1分14秒200がトップタイムとなった。
セッション中盤になると全22台がフルラップの走行を行ない、そこでまず好調な走りを見せたのはキミ・ライコネン。開始20分にクビカのタイムを0.197秒更新する1分14秒003をマークしてトップに浮上。しかし直後にミハエル・シューマッハーがコースへ向かうと3周目に1分13秒706のタイムを出してトップに立ち、このセッションでいち早く13秒台へと突入していった。その後、速さを見せたのはフェリペ・マッサで、開始31分に1分13秒068のタイムでトップに立ち、フェラーリがワンツー態勢を築いた。さらにマッサはその後も好調な走りで1分12秒948まで自らのトップタイムを縮めていった。
終盤になると、一端ピットへ戻っていたミハエルがコースインし、1分12秒874をマークしてトップに返り咲く。その後もミハエルは周回を重ねる度にファステストラップをマークしながらタイムを更新していき、最終的に1分11秒925にまでタイムを縮め、レースウイークに入ってから初の11秒台をマークしていった。その後もセッションはミハエルがトップのまま進んでいき、残り5分あたりから各マシンが最後のアタックに向かいクビカ、ルーベンス・バリチェロ、ジェンソン・バトン、ジャンカルロ・フィジケラらが好タイムを刻むものの、ミハエルには及ばなかった。しかしセッション終了直前、マッサが僚友ミハエルのタイムを0.188秒上回る1分11秒443をマークしてトップに立った。
12時チェッカー。フリー走行3回目はマッサがトップ。以下ミハエル、バトン、クビカ、フィジケラ、バリチェロ、フェルナンド・アロンソ、ライコネン、ペドロ・デ・ラ・ロサ、ニック・ハイドフェルドというトップ10だった。
21周を走り込んだスーパーアグリの佐藤琢磨はトップから2.371秒落ちとなる17番手。山本左近は琢磨から1.061秒差の22番手で予選前最後のセッションを終えている。
ブラジルGPの公式予選はこの後、深夜2時(日本時間)から行なわれる。