ヘレス・サーキットで14日、ルノー、ウイリアムズ、フェラーリ、トヨタ、ホンダ、マクラーレン、BMWザウバーの7チーム、計13台によるF1合同テスト2日目が行われた。トップタイムをマークしたのは、この日からクリスマス休暇前の最終テストを開始したルノーのフランク・モンタニーだった。
午前中は気温があまりに低かったことから、モンタニーはほとんどの時間をピット内で過ごした。だが、いったん路面温度が上がるとすぐに作業を開始、タイヤ開発プログラムを推し進めて1分18秒804のトップタイムをマークした。約コンマ3秒遅れの2番手には、ウイリアムズ・コスワース車のステアリングを握ったナレイン・カーティケヤンが入っている。
2台目のルノーをドライブしたヘイキ・コバライネンは、サスペンションの開発作業に取り組み、この日の全ドライバー中、最多周回数を記録し、5番手となった。同チームのテストチーフエンジニア、クリスチャン・シルクも、実りの多い1日だったと述べている。
「午前中は路面温度が上がるのを待っていたために作業が遅れたが、その後すべてがスムーズに進行した」とシルク。
「当然、この時期は気温が低く、走行時間をできるだけ有効に活用することが肝要となる。今日はその点でいい仕事ができた」
3番手はフェラーリのフェリペ・マッサ。マッサはV10エンジンを搭載したF2005を駆り、引き続きブリヂストンタイヤの開発作業にあたった。マッサとわずかな差で4番手に入ったのは、トヨタのテストドライバー、リカルド・ゾンタだった。
ウイリアムズのレギュラードライバー、マーク・ウエーバーは、カーティケヤンから約1秒遅れの6番手だった。7番手はホンダのテストドライバー、アンソニー・デイビッドソン。
2005年最後のテストの2日目を迎えたマクラーレンからは、ファン‐パブロ・モントーヤが、ゲイリー・パフェットに代わってステアリングを握り、8番手となった。集中的にメルセデスV8エンジンおよびミシュランタイヤのテストを行っていたモントーヤだったが、再び何度か赤旗に邪魔されて、39周しか走れなかった。モントーヤ自身も、ソフトウェアのマイナートラブルによりマシンがコース上にストップ、赤旗の原因となっている。その後同チームは、このトラブルを解決している。
チームメイトのペドロ・デ・ラ・ロサは、10番手。9番手には、BMWザウバーのニック・ハイドフェルドが入った。ハイドフェルドは火曜日にスタートしたミシュランタイヤの作業を進め、それと同時に一連のクーリングシステムチェックに励んだ。
11番手は2台目のホンダ車をドライブしたアダム・キャロル。12、13番手はフランク・ペレラ、オリビエ・パニスのトヨタ勢だった。
テストは翌日も続けられる。