今年ウイリアムズのサードドライバーを務めたアントニオ・ピッツォニアは、彼が来季同チームに残留する可能性が低いことを明らかにした。彼の話によれば、どうやら2006年のマーク・ウエーバーのチームメイトにはニコ・ロスベルグを迎えることが事実上決まっているようだ。同時にピッツォニアはロズベルグがウイリアムズのセカンドドライバーとしてはまだ時期尚早との見方も示している。
来年のウイリアムズのふたつめのシートは、レギュラーテストドライバーでリザーブも務めたピッツォニアと、GP2でチャンピオンを獲得した気鋭のロズベルグとの間で争われるものと思われていた。だが、このふたりの争いではロズベルグの方が圧倒的に有利とされ、チームからの正式発表こそものの、すでに契約済みとの説も流れている。
これに対し、ピッツォニアがブラジルのメディアに対して語った内容としてSpeed TVが報じたところでは、もはや彼が2006年にウイリアムズでレースをする見込みはなく、すでに他のチームとの交渉に入っているという。ウイリアムズのサードドライバーのポジションも、彼の来季の選択肢には入っていないらしい。
「06年にウイリアムズでレースをするのは難しいということはわかっている。ニコはGP2でいい仕事をしたし、いくつかいいスポンサーも持っている。ミハエル・シューマッハーが引退した後のことを考えて、ドイツ人ドライバーをサポートしておきたい複数の企業が彼を支援しているんだ。そして僕が驚いたのは、ウイリアムズが資金を持ち込めるサードドライバーを探しているということだ」
「BMWやスーパーアグリを始めとして、来年金曜日にサードカーを走らせるすべてのチームと交渉をしている。僕は25歳になったばかりで、まだ十分に若い。他のシリーズからのオファーはあるんだけど、僕としてはF1に残りたい。僕にはそれだけの価値があると思っている」
ちなみにピッツォニアは、必ずしもロズベルグが来季のウエーバーのチームメイトに適任であるとは思っていないようだ。
「ニコにはポテンシャルがある。ただ、ウイリアムズのテストで彼が速かったことは一度もなかった」