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ミハエル・シューマッハー「自分の腕が落ちたとは思わない」

2005年11月2日

 5年連続獲得してきたタイトルを、今年ついに失ったフェラーリのミハエル・シューマッハーが、F1キャリア最悪のシーズンともいえる2005年を振り返ると共に、来季への抱負を語った。

Q:今季はあなたがフェラーリに加入して以来最も厳しいシーズンでしたね。総括すると、どういう年でしたか?
ミハエル・シューマッハー(以下MS):確かに、ある意味、僕がフェラーリで走るようになってから一番厳しいシーズンだった。主に結果だけを見れば、確かにそうなる。でも僕は“結果だけを見る”、などということはしない。フェラーリ入りして以来、これほど勝てなかったことはないけれど、もっと厳しい時期もあったよ。タイトルを取る前の何年かがそうだ。あの時期は、成績だけを見ると今年よりよかったかもしれないが、精神的な消耗はずっと激しかった。

Q:開幕戦メルボルンの前は、今年の競争力はどの程度になると予想していたのですか?
MS:メルボルンには昨年型マシンを持ち込んだので、優勝は狙えないのは分かっていた。少なくとも僕の予想ではそうだった。僕は予選で不運に見舞われたおかげで、理想的というには程遠いレースになってしまった。でも正直言うと、シーズンがスタートする前から、うまくいかないだろうと思っていたんだ。

Q:最初の2戦が終わった段階での感触はいかがでしたか? 新車を投入すれば変わると考えていましたか?
MS:大きな前進になると思っていたし、大きく前進しなければならないことは分かっていた。でも、テストの結果から新車のことは分かっており、テストで時々発生したトラブルのことも把握していた。

Q:序盤の信頼性のトラブルにはショックを受けましたか?
MS:そんなことはない。さっきも言ったけど、そういったトラブルについては分かっていたからね。シーズン序盤はマシンの準備をかなり急いだから、驚きはしなかったよ。

Q:イモラでは素晴らしい走りで2位を獲得しました。あのレースでのアロンソとの攻防は、振り返ってみてどうですか?
MS:まず言えるのは、フェルナンドは素晴らしいレースをしたということだ。強い精神力をもってレースに臨んでいた。彼は今シーズンずっとそうだったね。彼の後ろについた時、僕にできたのは、ただひたすらプッシュし、彼がほんのちょっとでいいからミスをしてくれないかと祈ることだけだった。でも彼はミスをしてくれるどころか、全く弱みなど見せなかった。とはいえ、すごく楽しかったよ。彼もそうだったと思う。フェラーリにとって今年は異例のシーズンだったけど、その中でイモラは明らかにハイライトだったと思う。


Q:イモラの後はどういう心境でしたか? まだまだ今年はいいところを見せられる、と思っていましたか?
MS:もちろんだよ。シーズンは長いことだし、懸命に努力すれば、グリップ上の問題の主要原因が突き止められると確信していた。イモラで、新たにシーズンのスタートが切れると思ったんだ。

Q:モナコはドラマティックな展開になりましたね。最終ラップであなたがルーベンス(バリチェロ)をパスしたことは、論争を呼びました。あのレースについては、どうコメントしますか? ルーベンスは憤慨していましたが、それはあなたにとって意外なことだったのでしょうか?
MS:憤慨していたのはルーベンスだけじゃなくて、弟もそうだったよ。正直言って、どちらの件についても、僕には全く理解できなかったね。

Q:今年は、単に入賞圏内を目指して戦うといったレースが何戦もありました。それでも、84勝を挙げた時と同じくらいいいドライブをできたと感じた時も、何度かあったと思いますが、いかがですか? また、それについてどう感じましたか?
MS:一般的に物事はそう簡単なものではない。人生においてもレースにおいてもね。優勝したから、すなわちその時の走りがよかったということでもないんだ。パフォーマンスが低くても優勝できるときもあれば、素晴らしいレースをしていても勝ちを落とすこともある。今年は、何戦かとてもいいレースがあった。優勝狙いでなく単にポイント狙いだったとしてもね。全体的にみて、去年と比べて今年、僕のドライビングの腕が落ちたとは思っていない。リザルトだけ見ると、そうは思えないかもしれないけど。

Q:トップ争いとはいかなくても、ホイール・トゥ・ホイールのバトルを楽しめたのではないですか?
MS:そうだね。さっきも言ったけど、時に素晴らしいバトルがあった。モナコもそうだったが、本当に楽しかったよ。結局はコンペティションというものが肝心だってことだ。もちろん優勝を争うのが理想的だが、いいバトルができるというのは、なかなかいいね。

Q:今年、あなたは何度かアクシデントに遭っています。相手はハイドフェルド、DC、ウエーバー、佐藤などで、状況は様々ですが、この件についてどうお考えですか? “何もかもうまくいかない”などと考えてしまったことはありますか?
MS:そうかもね。そんなような時もあったよ。特にスパがそうだ。雨ならチャンスがあると思っていたんだが、全く期待外れに終わってしまった。とはいえ、雨も降らなかったんだけどね。

Q:あなたにとって、2005年の見せ場というのは、どこでしたか?
MS:イモラ以外に挙げるべきレースはないね。でも、チームについては、特筆すべき点はたくさんあった。彼らは時々すごく疲れているようだったが、決して諦めずに作業を進めてきた。テストでいい結果が出ないこともしばしばある状況でね。そういったものを見られたことが、2005年という1年における、僕にとっての最高の出来事だった。




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