F1のコスト削減策によって、グランプリ金曜のサードカーの走行は廃止されるのではと言われていたが、来季も引き続き許可されることになった。これにより、2005年のランキング5位以下のチームが、サードカー使用の恩恵にあずかることになる。
マクラーレンは今年、このルールを有効に利用し、見事に復活を遂げた。このレギュレーションを奇妙だと思う者は多かったが、投票によって2006年のルールでも継続されることになった。来季は、ルノー、マクラーレン、フェラーリ、トヨタの4チームは各グランプリの初日に3台目マシンを走らせることはできないが、BARは再びこの特権を手に入れることになり、ウイリアムズ、BMW、レッドブル、スクアドラ・トロ・ロッソ、ミッドランドは、3人目のドライバーを走らせてセットアップや開発の助けを得られることになった。
ザウバーは過去2年間、コスト面から3台目マシンを走らせずにきたが、BMWがこういった機会を無駄にすることはないだろう。ミッドランドは、F1コミッションの決定の発表に合わせて、ニッキー・パストレリを第3ドライバーとすることを発表した。ウイリアムズ、レッドブル、トロ・ロッソに関しては、誰がその職を務めるのかはまだ分からないが、GP2で優勝経験のあるニール・ジャニが、レッドブルかトロ・ロッソのシートを得るだろうと予想されている。中国で発表された5人のラインナップに入っていたからだ。
アンソニー・デイビッドソンは、去年3台目のマシンで素晴らしい働きを見せたが、BARには残留しそうもなく、いまだ詳細の分からないホンダ第2のチームに行くのではないかと見られている。ウイリアムズでは、ニコ・ロズベルグがマーク・ウエーバーの同僚としてレースシートをオファーされた場合に、アントニオ・ピッツォニアが第3ドライバーのシートを受け入れるかどうかは不明だ。