ドバイ国内においてF1テーマパークの建設計画があることが明らかになった。これにより、バーレーンに代わってドバイでF1が開催されるのではと予想する向きも多い。だが、そういった意見とは相反して、バーレーン・インターナショナル・サーキット側が、このプロジェクトは互いの利益になると確信しているとのコメントを発表した。
FOAは中国GPの期間中に、ドバイのモーターシティに“F1ワールド”テーマパークを建設する契約について発表した。そのプロジェクトの内容は、3億6000万ドル(およそ410億円)を投入して、ホテルや会議場などを含む最先端のエンターテイメント施設を設立するというものであると言われている。また、この影響で、2009年、バーレーンGPの契約終了に伴い、バーレーンに代わりドバイでF1が開催されるのではないかとのウワサも流れている。テーマパークは、その前年に完成予定である。
しかしながら、バーレーン・インターナショナル・サーキット代表によれば、テーマパーク設立はバーレーンにとって“吉報”であり、“地域一帯のF1への認識を大幅に高め、これまで以上に世界中の熱狂的なF1ファンを我が国へともたらすであろう”とコメントしている。
同サーキットのジェネラル・マネージャーであるマーティン・ウィティカーは、次のように述べている。
「我々はドバイ国内のテーマパークの建設がバーレーンにとっても大いに有益であると捉えており、それと同時に、地域一帯のF1世界選手権に対する認識と情熱が高まるものと考えている」
「中近東唯一のグランプリを主催する契約が長期間に渡って確保されるということが、サーキットとバーレーン王国にとっては、極めて重要なのである」
「ここバーレーンにおいて、現在、F1と、そこに関連する経済活動の発展は新たな局面へと突入している。このサーキットは、国内外のモータースポーツと、その頂点であるF1のポートフォリオを有している。我々は、バーレーンにおいて、この地域で最初の活発なイベント上、ビジネス上の中心地の発展を推し進めていくことに、ビジネス上の狙いを定めている」
バーレーン・インターナショナル・サーキットは、今シーズンすでにF1世界選手権およびGP2最終戦の開催を終え、現在はFIA GT選手権の最終ラウンド、初開催となるフォーミュラBMWワールド・ファイナル、欧州ドラッグレーシング選手権の準備に追われている。さらに、2006年スケジュールにはオーストラリアV8スーパーカー・シリーズが追加されることを期待している。
FOMと連携してテーマパークを建設する予定のユニオン・プロパティーズは、バーレーン同様2004年にオープンしたドバイ・オートドローム・サーキットを建設した会社だ。ドバイ・オートドロームは高い評価を受けている。