今週末の上海で、F1で最も愛されたチームのひとつ、ミナルディが姿を消そうとしている。ルノードライバーのジャンカルロ・フィジケラとフェルナンド・アロンソには、ミナルディの最後に際して他の誰よりも涙腺が緩くなる理由があるようだ。

　二人は、ヤルノ・トゥルーリ、マーク・ウエーバー、また現ミナルディドライバーのロバート・ドーンボスとクリスチャン・アルバースと同様に、イタリアの弱小チーム、ミナルディでF1レースのキャリアを始めたとあって、グリッドからミナルディの名前がなくなるのが残念だと語っている。
「なくなるなんてとても悲しい」と嘆くフィジケラ。「僕が初めてテストをしたのもあそこだし、初めてのF1レースもそうだったから、チャンスをくれたジャンカルロ・ミナルディにはありがとうと言わなければならない。イタリア人メカニックたちとの雰囲気は最高で、僕らはいつも笑ってばかりだった。すばらしいチームだ。これからも僕の胸のうちにずっと残るだろう」
　新世界チャンピオンとなったアロンソは、ミナルディとポール・ストッダートによって起用されて2001年にミナルディでF1デビューを果たし、同チームには数々の思い出があるという。
「ミナルディはいつでも多くの人々にとってのお手本だったと思う」とアロンソ。「金の力ではなく、チームのみんなの力が、彼らのファイティングスピリットとなっているんだ。F1では今ではすべてビジネスにされてしまうことが多いが、そんなF1にあって彼らは素晴らしい存在だった。ミナルディでは、すべてが純粋にモータースポーツのためだけにあった」

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