FIA会長のマックス・モズレーが、来月行われる中国GPのオーガナイザーたちに対して、上海国際サーキット（SIC）は「恐らく世界一だろう」と賛辞を送った。

　モズレーは、上海のガーデンホテルで先週開かれた独占インタビューの中で、昨年の初イベントの成功を降り返って、次のように賛辞を送った。
「上海国際サーキットは、恐らく世界一だろう。改良の余地はほとんどない。みんな、設備に圧倒されていた。今年のイベントを心から楽しみにしている。中国で開催されるモータースポーツの数が増えていることに、とても感銘を受けている。F1だけでなく、中国ではラリー選手権も大成功している。こうした活動の結果、5年〜10年のうちには中国人ドライバーが誕生すると思う。中国は、将来的にモータースポーツで大成功を収めるものと楽しみにしている」
　インタビュー中、モズレーはF1のライバル選手権についても触れ、新たな選手権の立ち上げはないだろうとの見解を示した。
「新たな選手権を立ち上げるには莫大な資金がいる。そのような金の出所があるだろうか？また、F1にはすでに多くのチームが参加しているし、これから参加しようとしているチームもある。新たな選手権を行うのに十分な数のチームが集まらないと思う。たとえば、オリンピックのようなイベントを考えてみる。世界中に同じような種類の競技会がたくさんあるが、オリンピックというのはたった1つしかない。同じことはF1にも言える。従って、私は新たな選手権が始まるとは思わない。F1は現在、様々な改革とともに、興味深い時期を歩んでいる。チーム間でかなりの意見の相違があるが、改革は欠かせない。コストはすでにF1を存続できないほど高騰している」

• -
  ツイート
• 0
  シェア