琢磨「僕のやり方で追い上げる」
BARホンダのジェンソン・バトンは、来週に日曜日に行われるブラジルGPは面白くなるだろうと言っている。インテルラゴスはいつも“エキサイティング”なレースを展開しているから、というのがその理由である。
「ブラジルでのレースは本当に楽しみ。ここはドライビングが楽しめるサーキットだからね」とバトン。「さらには天候が思わぬ影響を与えてレースをエキサイティングなものとすることがよくあるんだ」
「ここはクルマにもドライバーにも多くを要求されるサーキット。それに左回りをこなせるだけのカラダも必要なんだ。バルセロナでは高ダウンフォースでのパフォーマンスを重視した空力パーツをテストしたけど結果は良好だった。マシンのハンドリングはすごくいい。インテルラゴスでは空力パーツがモノをいうからハンドリングのよさは必要不可欠な要素なんだ。またここは有数のバンピーなサーキット、だから車のスタビリティがすごく重要だ」
「ここ数年は残念ながらここでは完走を果たしていない。でもレース中はポイントを獲得できるいいポジションにはいつもいるんだ。今回はまずグリッドの前の方に並んで、さらにはチームのためにポイントを稼いでみせるよ」
また佐藤琢磨もブラジルGPをタフなレースになるだろうと認めながらも楽しみにしているひとりだ。
だが彼は、ベルギーGPでの13周目にミハエル・シューマッハーと接触した事故に対するペナルティーを受けなければならない。予選の結果、得た順位より10番下げて本番のグリッドに就かねばならないのだ。だが琢磨は気にせずベストリザルトを求めて走るのみと言う。またトラックに関しては、難しいコースと認めている。
「インテルラゴスは、反時計回りに周回する3つのサーキットのうちのひとつ。ドライバーにとっては左曲がりのコーナーはかなり肉体的につらいものがある」
「インフィールドはツィスティなコーナー、そしてスローなスピードと、まるでカート用のトラックそのものだ。ただオーバーテイクのチャンスがいくつかあって、エキサイティングなレース展開を期待できるサーキットなんだ。もっともオーバーテイクもそう簡単ではないけどね。路面はバンピーだけど、昨年舗装工事をやったからいくぶんマシにはなっているよ」
また先週のスペインのテストに関しては、順調に終了したことを喜んだ。また周回数は実に250周にも及んだ。
「バルセロナでのテスト結果はポジティブなものだった。今回のレースへの弾みになるね。前2レースは低いダウンフォースのレースだったけど、今度は高いダウンフォースに戻る。でもチームはダウンフォースが高い方が得意だからマシンは今度のコースにぴったりだと思うよ。今回はグリッドをかなり下げてスタートしなければならないんで、かなりタフなレースになることは間違いない。でも僕のやり方で戦っていくよ。最終的にいいレースにしたいね」