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[HONDA]バトンが3位表彰台! 佐藤は痛恨のリタイア

2005年9月12日

 ベルギーGP決勝レースで、B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが3位表彰台を獲得。6ポイントを挙げたことで、チームは選手権順位を6位とした。佐藤琢磨はレース序盤の13周目にリタイアとなった。

 決勝レース当日の天候は、雨こそ降っていないものの、灰色の雲と霧がたれ込め、いつ雨が降りだしてもおかしくない。気温は18℃と、この週末の中では最も低いうえ、午前中にかなりの降雨があり、路面は完全にウェット路面となった。そんなコンディションの中、サポートレースでもクラッシュが続出。荒れた展開のレースになることが予想された。

 雨雲が低く立ち込める中、午後2時にレーススタート。10番グリッドからスタートの佐藤が素晴らしいスタートを決め、6番手にジャンプアップ。バトンもすぐ後ろに付け、レース序盤はB・A・R Honda の2台が6、7番手のランデブー走行となった。しかしバトンは、R・シューマッハ(トヨタ)、G・フィジケラ(ルノー)に抜かれ、9番手に後退してしまう。その後10周目のオールージュで、フィジケラが激しくクラッシュし、セイフティカーが導入される。これを機に、ほぼ全車がピットイン。B・A・R Hondaの2人は、いずれもドライタイヤを装着してコースに復帰。しかし路面コンディションの回復は思っていた以上に遅く、次の周には再度ピットイン。チームは再びウェットタイヤへの交換を選択した。まだコースにはセイフティカーが出ているとはいえ、これで佐藤は11番手、バトンは13番手までポジションを落としてしまう。

レース再開となった13周目、1コーナーで佐藤がM・シューマッハ(フェラーリ)と接触し、残念ながらリタイアを喫してしまう。一方のバトンは徐々にポジションを上げ、30周目には6番手まで回復する。そして35周目のバスストップ・シケインで、M・ウェーバー(ウィリアムズ)をかわし、5番手に。さらにその3周後の同じコーナーで、今度はR・バリチェロ(フェラーリ)をパス。表彰台目前の4番手に上がった。

 レース終盤の40周目には、2番手を走っていたJP・モントーヤ(マクラーレン)が、A・ピッツォニア(ウィリアムズ)と接触しリタイア。バトンは表彰台圏内の3番手となった。そしてそのまま44周を走りきり、3位表彰台を獲得。バトンの入賞は、フランスGP以来実に7戦連続となる。優勝は、K・ライコネン(マクラーレン)だった。

 なお、レース後に行われた審議の結果、佐藤はM・シューマッハと接触したことで、次のレースグリッドが10番降格されるペナルティーを科されることになった。


■ジェンソン・バトン 3位
「表彰台に戻って来られて最高の気分だよ。ここまでレースを戦えるよう頑張ってくれたチームの皆に感謝しているよ。最初のスティントは厳しかった。オーバーステアが酷く、コーナーを曲がるのが大変だったんだ! 最初のピットインでフロントウイングを調整し、少しは良くなった。でも、ドライタイヤへの交換が早すぎたためにもう一度ピットインし、ウェットタイヤに戻したんだ。最後の2つのスティントを、同じタイヤで走ることができたことがプラスになった。チームの皆やミシュランに、今日のような結果を可能にしてくれたことを感謝しないといけないね。ピットストップも素晴らしかったし、Hondaエンジンも週末を通し何の欠点もなかった。残りのレースに向けての新たな開発も残っているし、とてもポジティブな感じだ。シーズンが終わるまでの間に、今日のような機会が何回かあることを期待するよ」

■佐藤琢磨 13周目リタイア
「レース序盤は、とても難しい展開でした。でも、最初のラップはうまくいき、ポジションを上げることができました。最初のスティントはエキサイティングでしたし、最初のピットインまではうまくいっていました。マイケル(シューマッハ)とのアクシデントは、セイフティカーの後、レースが再開された時の第1コーナーで起こりました。冷えてしまったタイヤやブレーキの影響で、マシンを停めることがとても難しく、運悪く彼に追突してしまいました。今日は良い結果を出すことができず、とても残念です」

■ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター
「今日のジェンソンのレースについては、エキサイティングという言葉では物足りないほどだ。レース前半の我々のポジションから見れば、表彰台を獲得できたことは素晴らしい。2人のドライバーとも良いスタートを決めたが、最初のセイフティカーが出た間に、レース戦略はとても複雑になってしまった。あの時点では、グリップレベルの低さと、ドライタイヤに替えることができるまで路面コンディションが回復するのにどのくらい掛かるのかの見極めが楽観的過ぎた。最初のピットインでドライタイヤに交換した後、再びウェットタイヤに交換せざるを得ず、再スタートの集団の後ろに付くことになった。琢磨は良いレースをしていたが、残念ながら第1コーナーの事故でレースを終えることになった。ジェンソンはその後うまくレースをこなし、多くのラップで最速タイムを出した。ピットクルーは、プレッシャーの中、素晴らしいピット作業を何回もこなしてくれた。いつものことだが、表彰台を獲得した後のレースは気分の良いものだ。次戦ブラジルに向けて前進するのみだ!」

■中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリングディレクター
「ジェンソン選手は頑張って表彰台を獲得しましたし、とても良いレースを見せてくれました。スタート直後はオーバーステアで苦しい展開でしたが、ウイングの調整で改善できました。琢磨選手については、タイヤ交換直後にマイケルと接触してしまい、とても残念なレースとなってしまいました。今回投入した新スペックエンジンの調子は良かったですし、残り3戦となったレースでも、この勢いで挑みたいと思います」




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