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Q&A:ヤルノ・トゥルーリ「進歩が滞っているのが問題」

2005年9月9日

 パナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは、予選では好位置につけながら、決勝では思うようにペースが上がらず苦戦するというレースが何戦か続いている。彼は、「トゥルーリはレースではダメだ」という“批判”に反論し、マシンが抱える問題、今マシンやチームに必要なのは何かを語った。

Q:1年前あなたは、好ましい関係になかったルノーを離脱し、トヨタに加入しました。この12カ月はいかがでしたか?
ヤルノ・トゥルーリ(以下JT):素晴らしかったね。僕は最高のチョイスをしたと思うし、今まで起こったことにも、今シーズンにも、とても満足している。すごくいいチョイスをしたよ。僕は多くのことを学び、理解してきた。

Q:今シーズンのハイライトといえるのはどんな出来事ですか?
JT:シーズン序盤だね。あの頃マシンは予選でも決勝でもコンペティティブだった。その後、他チームの調子が上がってきたせいで、僕らは少し低迷気味になって、築いたギャップを失ってしまった。それでもいいシーズンだよ。予想よりよかった。

Q:予選で好成績を挙げながら、レースで苦戦するという状況が何戦か続きましたね……。
JT:決勝でのマシンに問題があったんだ。ようやく原因はつきとめたんだけどね。そういう状況にあったので、“ヤルノはレースでうまくやれない”というように見られてしまった。実際には問題を抱えていたのにね。問題は、予選で上位につけても、そのマシンが(レースでは)速さを発揮しないということだ。それでレース中のパフォーマンスが低いと見られてしまうんだ。チームのふたりのドライバーを見ると、ひとりは上位にいて、ひとりは後方で苦戦している。ふたりは比較されるだろう。そして、上位を走行していても(ペースが上がらず)後ろにずらりと列ができたりすると、そのドライバーは速くないと言われてしまうんだ。もしチームメイトの方が遅ければ、そのマシンは本当に限界だということなんだがね。ミハエル(シューマッハー)も、ホッケンハイムやハンガリーなどで、同じような状況になっていた。でも誰もそれをとやかく言わない。人というのは事実を無視することもあれば、適切でない時にひとりのドライバーを批判することもある。F1の世界に入ってから、こういうことにはもう慣れたけどね。

Q:なぜ決勝で苦戦してしまうのでしょう?
JT:2戦か3戦、そういう問題に直面したが、ようやく解決したよ。リヤタイヤが問題だったんだ。シルバーストンの後、分かったんだけどね。


Q:あなたがリヤの問題に対してより敏感だということなのでしょうか?
JT:正直言って、そういうレースでも、僕は決勝でラルフ(シューマッハー)より速かった。僕は決勝で遅かったけれど、チームメイトはもっと遅かったんだ。大体は僕は予選で上位に入る。決勝ではふたりとも遅いんだが、僕は予選がいいだけにラルフより悲惨に見えてしまうわけだ。でも、決勝のラップタイムやレースペースを見れば、チームメイトより僕の方が速いことが分かる。チームメイトより(トラブルの)影響をより多く受けてしまっているわけじゃない。同じようなものだ。でも、僕は(予選で)上位な分だけ、かえって悪く見えてしまう。

Q:タイヤの温度を適切なところまで上げるのに問題があるということですか?
JT:予選ではいつもうまくいくんだ。僕らのマシンは1周アタックでは非常に調子がいい。でも、レースだとうまくいかない。今年の初め、オーストラリアでちょっと苦戦したが、その後の酷暑の中での2戦では問題なかった。

Q:チームはいま好調ですか?
JT:基礎はとてもいいと思う。ただ、進歩が足りない。新しいアイデアに基づいて前進するという部分が欠けているんだ。マシンの開発という点で、少し足刀Eみ状態にあるね。

Q:何が必要なのか、分かっているのですか?
JT:分かっているよ。空力面だ。ダウンフォースの向上だ。単純にね。このチームの問題点は、まだ若いチームだということだ。正しい方向に進むのに苦労している。シーズンのスタートはよかったと思うけれど、前に進む余裕がなかったというか、それができなかったんだ。

Q:V8エンジンについてはどの程度把握していますか?
JT:うまく動いているし、しっかり進歩しているよ。オリビエ(パニス)が先週86周走行して、問題はなかった。

Q:チームはニューエンジンの開発をうまく進めていけると思いますか?
JT:今の時点では誰にも分からないよ。チームの築いたベースに基づいて作業し、ベストを尽くすだけだ。パワー削減はとても大きな問題だよ。

Q:ドライバー側とマックス・モズレーが最近会合を持ちましたが、話し合いはいかがでしたか?
JT:GPDAのドライバーとして言えるのは、どちらの立場から見ても、マックスはかなりポジティブな態度を取っていたということだ。彼は非常にオープンで、協力的で、いかなる話題についても耳を傾けていた。




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